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世界の礎
第十三話 アフリカ掌握その五

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「人間の中の白人こそだ」
「最も素晴らしい」
「優秀だという考えだが」
「それはですね」
「学んでいくとな」
 科学的に検証すればというのだ。
「人種の違いなぞだ」
「ないですね」
「そうだ」
 実際にというのだ。
「これがな」
「人間は人間ですね」
「そうだ、何もだ」
 それこそというのだ。
「変わらない」
「人種が違えど」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「全くだ、違いなぞだ」
「個人差ですね」
「それに過ぎない」
 またこう言うのだった。
「あくまでな」
「だから帝国ではですね」
「偏見をなくす様にだ」
「教育を行い」 
 コシュが言ってきた。
「そして科学的にもですね」
「確かにしていく」
「左様ですね」
「帝国の為にな」
「そうしていきますか」
「科学は重要だ」
 強い言葉で言った。
「魔術や錬金術と並ぶまでにな」
「そのことですが」
 アーノルドはまさにという口調で言ってきた。
「科学はその魔術や錬金術とです」
「近いものがあるな」
「そう感じます」
「その通りだ」
 義青はアーノルドに答えた。
「その実はな」
「錬金術は、ですか」
「魔術や科学と似た部分が多い」
「特に錬金術と」
「そうだ、それぞれの術は完全に分かれているか」
「いえ」
 アーノルドはすぐに答えた。
「それはです」
「違うな」
「はい」
 まさにというのだ。
「それぞれ通じるものがあり」
「共通点も存在しているな」
「はい、そして」
 そうであってというのだ。
「それで、です」
「通じるものもあるな」
「それぞれの技術で」
「まるで根は同じだな」
「左様です」
 アーノルドはその通りだと答えた。
「思いました」
「そうだ、それぞれの技術はだ」
「通じています」
「根は同じの様にな」
「そうですね」
「技術とはそうしたものだ」
 義青は強い声で述べた。
「根は同じでそこからだ」
「分かれていきましたね」
「そしてその中にだ」
「科学もありますね」
「その通りだ、そしてだ」
 義青はさらに話した。
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