第五幕その三
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「この街はロサンゼルスに似ています」
「そうだね」
「写真を見るとね」
「はい、賑やかで活気があって」
そうした街でというのです。
「そうした街ですね」
「欧州って感じはしないわね」
ナターシャも言います。
「確かにね」
「アメリカだね」
神宝が観てもです。
「この街は」
「それでロサンゼルスだね」
カルロスはまさにと指摘しました。
「確かにそっくりだよ」
「あの街も賑やかで色々なものがあって」
それでと言う恵梨香でした。
「この街はそのままね」
「ええ、この街は今の時代のアメリカの街でね」
ドロシーも笑顔で言ってきました。
「ロサンゼルスよ」
「そうだね、外の世界の今のね」
トトはドロシーに彼女の足元から応えました。
「ロサンゼルスだね」
「写真であの街を観たら」
「そっくりだよ」
「本当にね」
「僕達がいた頃のカンサスとは違うよ」
トトはこうも言いました。
「本当にね」
「私達のお家があった場所とはね」
ドロシーは笑って応えました。
「違うわね」
「うん、全くね」
「あそこは村どころかね」
「凄く広い場所に僕達のお家だけがあってね」
「見渡す限り畑か平原で」
「誰もいなかったね」
「そうだったわ」
その頃のことを思いだしつつ言いました。
「あちらはね」
「こんな賑やかな場所なんて」
「知らなかったわ」
「全くね」
「けれどね」
それがというのです。
「今はね」
「こうした街にも来られているね」
「都の王宮の中で暮らしていてね」
「何もかもが違うよ」
「本当にね」
それこそというのです。
「今の私達は」
「そうだね、けれどあの大平原の中で」
カンサスのというのです。
「一軒だけで暮らしていても」
「悪くなかったよ」
「そうだったわね」
「あの頃もね」
「何かね」
さらにです、ドロシーは言いました。
「アメリカって色々な場所があって」
「あの頃もロサンゼルスは賑やかでね」
「ニューヨークやシカゴもね」
「それでね」
そうであってというのです。
「カンサスみたいな場所もあって」
「色々ば場所があるよ」
「あの頃もそうで」
「今もね」
まさにというのです、こうお話してでした。
皆で巡ってそのうえでお昼は帝都のチャイナタウンで楽しく摂りました、皆で点心や麺類を頼みまして。
そのうえで食べます、ジョージ達五人は蒸し餃子や焼売やチャーシュー面を食べてそれぞれ笑顔で言いました。
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