第五幕その二
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「とてもね」
「左様ですね」
「ではこのまま」
「色々観ていこう」
「いやあ、この黄色がいいね」
臆病ライオンはその黄色の街の中を見回して笑顔で言いました。
「ウィンキーといえばね」
「黄色だからね」
かかしが応えました。
「だからね」
「うん、だからこの黄色い街を観てもね」
そうしてもというのです。
「凄くね」
「いいね」
「そう思うよ」
まさにというのです。
「僕もね」
「僕もだよ、オズの国にはそれぞれの色があって」
そうであってというのです。
「そしてね」
「ウィンキーは黄色でね」
「その黄色を観られると嬉しいね」
「そうなんだ、それぞれの国の色を見る」
臆病ライオンは目を細めて言いました。
「それもまたね」
「オズの国での楽しみだね」
「そうだからね」
「色って大事よ」
つぎはぎ娘はくるくると踊りながら遊びつつ言いました。
「あたしどんな色も好きだから」
「あんた自身カラフルだしね」
「だからよね」
エリカとビリーナが言ってきました。
「そのぬいぐるみの身体がね」
「全身パッチでね」
「そう、このカラフルな身体がよ」
まさにというのです。
「大好きでね」
「それでよね」
「どんな色も好きなのよね」
「そうよ、大好きで」
そうであってというのです。
「ウィンキーの黄色もあとウィンキーの四霊獣の神様は白虎さんだけれど」
「白虎さんは白ね」
「そうよね」
「その白もね」
この色もというのです。
「大好きよ」
「兎に角どんな色も大好きなのね」
「あんた自身カラフルで」
「そうよ、じゃあね」
それならというのでした。
「存分に見て回りましょう」
「この帝都もね」
「そうするのね」
「こうしてね」
「いや、色々な建物があるね」
モジャボロは左右に並ぶマンションやお店を見て言いました、とても高い建物も帝都の中に沢山あります。
「高僧ビルだってね」
「あってね」
ムシノスケ教授も笑顔で言います。
「いいね」
「うん、外の世界で言うと」
「この街はロサンゼルスかな」
「そうした感じだね」
「外の世界のあの街の写真を見ているとね」
「似てるね」
「とてもね」
「そうですね、色は黄色ですが」
アメリカ人のジョージが応えました。
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