第十話 関西巡りその十四
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「言われてみると」
「甲子園には甲子園の特徴がありますね」
「うん、どの球場も同じと思ったら」
それがというのだ。
「実はね」
「違いますね」
「甲子園はかなり特徴のある球場だろうね」
魔挟人は考えつつこう言った。
「本当に」
「内野が土って今時珍しい?」
考えつつだ、かごめは言った。
「そうした球場って」
「そういえば見ないわね、今は」
桜が応えた。
「言われてみたら」
「そうよね」
「甲子園位じゃないかしら」
「もう何処も芝生よね」
「天然でも人口でもね」
「そう、甲子園は天然よ」
このことをだ、かごめは指摘した。
「そのこともね」
「重要ね」
「人工芝だとね」
「固いのよね」
「すぐ下がコンクリートだったりして」
「芝生も人工だとね」
「その分固くて」
「ボールの転がり方も変わるわね」
「甲子園はそうしたところも重要なんですね」
飛鳥も話を聞いて述べた。
「特徴のある球場なんですね」
「考えてみれば相当特徴的ですわね」
小太刀も腕を組んで考える顔になって述べた。
「天然芝で内野が土ですので」
「しかもドームでないある」
シャンプーはこのことを話した。
「雨が降ったら試合は中止ある」
「それで風も影響するわ」
右京は風の話をした。
「文字通り六甲おろしが」
「ミミズが多いと聞いた」
九能はこのことを話した。
「土にな」
「蔦には蛇が多かったらしいな」
良牙は甲子園名物だったそちらの話をした。
「そうだったんだよな」
「夏はかなり暑いだ」
ムースは気温の話をした。
「そのことに気を付けろとも聞いてるだ」
「何かえらい球場やな」
ランはここまで話を聞いて思った。
「ほんまに」
「その特徴を踏まえてこそ試合が出来ますね」
面堂は真顔で話した。
「甲子園で」
「そうだ、データはあるが」
飛麿はその面堂に話した。
「やはりだ」
「実際に練習をして知らないと駄目だな」
「肌でな」
「そうだな」
「それがスポーツ、野球であってだ」
そうしてというのだ。
「試合だ」
「そうだな」
「兎に角甲子園は特徴的な球場だ」
飛麿は強い声で言った。
「そしてその特徴をだ」
「僕達は知らないといけない」
「さもないと試合にならない」
「ただ練習するだけでなくな」
「練習はかなりしてるけれどね」
朱美はそれでもと話した。
「やっとって感じだね」
「そうですね」
飛鳥は朱美のその言葉に頷いた。
「私達も」
「相手はプロでもね」
「歴史を塗り替える様な人で」
「常識もね」
それすらもというのだ。
「塗り替える様な」
「そんな人ですから」
「だからね」
そうであるからだというの
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