第十話 関西巡りその十三
[8]前話 [2]次話
「お前もちょっとはな」
「大谷選手みたいにですね」
「あそこまでとは言わないからな」
「目指せっていうんですね」
「ああ、ほんの少しでもな」
それこそというのだ。
「いい部分を備えろよ」
「努力します」
「そうしろ、しかしな」
向田はあらためて言った。
「あそこまでの人なら野球以外でもかなりのことが出来たな」
「才能がある分野ならですね」
明日菜が応えた。
「あれだけ努力して自制心がおありなら」
「成功してるよな」
「私もそう思います」
「本当にな」
向田はさらに言った。
「あれだけの人はな」
「そうはおられないです」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「何処でも成功するさ」
「どんな分野でも」
「まず間違いなくな」
「勝てないにしてもな」
銀太はそれでもと言った。
「けれどな」
「いいところは採り入れられるな」
八角も言った。
「それは出来るな」
「俺達もな」
「そうだな」
「少しでもな」
「そういうことを学べたら」
しのぶはそうしたらと話した。
「試合をする意味があるかしら」
「そうですね」
因幡君はしのぶのその言葉に頷いた。
「それが出来ましたら」
「勝てなくてもね」
「それでも」
「それじゃあ」
しのぶは考える顔で話した。
「全力でね」
「試合をしましょう」
「それじゃあね」
「甲子園で」
「皆でね」
「僕も試合が出来て」
そしてとだ、因幡君はしのぶに話した。
「大谷選手と野球が出来ますね」
「相手チームでね」
「それならです」
まさにというのだった。
「全力で試合をしましょう」
「私達もね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「学ばせてもらいます」
「宜しくね、それとね」
「それと?」
「甲子園のことだけれど」
しのぶは自分達が試合を行う球場の話もした。
「練習していてわかることって多いわね」
「球場のことが」
「ええ」
まさにというのだ。
「本当にね」
「その球場それぞれで違うね」
魔挟人はこう言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ