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世界の礎
第十二話 生贄ではなくその九

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 義青は帝国に議会政治、民主政治も採り入れた。そうしてだった。
「サハラ砂漠以南のアフリカに進出する」
「今度はですね」
「そうする、今度はな」
 サラに話した。
「そしてだ」
「アフリカも掌握しますか」
「完全にな、だがサハラ砂漠はあまりにも危険だ」
「アマゾンとはまた違った意味で」  
 サラはすぐに答えた。
「サハラ砂漠は危険です」
「砂と岩ばかりで雨は降らずな」
「草木はなく」
「昼は暑く夜は寒い」
 寒暖の差が激しいというのだ。
「そして獣やモンスターは強い」
「まさに地獄です」
「だからサハラ砂漠は越えずな」
 そうしてというのだ。
「海からだ」
「進出していきますか」
「諸部族、諸国家に使者を送りだ」
「帝国に入る様に言いますね」
「そうしていく」
「アフリカでもですね」
「そうしていきな」
 そしてというのだ。
「完全に帝国のものとする」
「わかりました」
「統治も変わらない」
「それぞれの文化や宗教を認め」
「地位も保証する」 
 それもというのだ。
「財産もな」
「そして階級を廃止する」
「奴隷もな」
「そうしていきますね」
「そして統治していき」 
 アフリカもというのだ。
「豊かにしていく」
「そうされますね」
「そうだ、また従わない部族や国はな」
「戦って降しますね」
「そうするが無駄にだ」
 サラに話した。
「命は奪わない」
「帝国の民となるので」
「戦おうとも無闇な」
「命は奪わないことですね」
「決してな」
「これまでもそうでしたが」
「アフリカでもだ」 
 これから掌握する地域でもというのだ。
「同じだ、いいな」
「はい」
 イシュが応えた。
「それでは」
「その様にな」
「帝国の兵器を以て」
「そして大軍でな」 
 それでというのだ。
「攻めてな」
「降しますね」
「そうする」
「民を害さない」
「決してな、それとだ」
 ここで義青はこうも言った。
「文化や風習を守ると言ったが」
「アフリカも同じであり」 
 マハキシュが応えた。
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