第十話 関西巡りその四
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「だからあかねもっちゃ」
「全部食べられるのね」
「そこにきつねうどんも入るっちゃ」
「ああ、大阪だから」
俊平はそれでと話した。
「それでだね」
「きつねうどんもあるっちゃ」
「忘れちゃいけないね」
「そうっちゃ」
ラムは俊平にまさにと答えた。
「絶対食べるっちゃ」
「きつねうどんも」
「そうするっちゃよ」
「兎に角食わんとな」
見れば楓も食べている。
「今はな」
「大阪名物を」
「これだけ美味いからな」
だからだというのだ。
「これを機にな」
「全部食べるっちゃね」」
「そうする」
「うちもそうするっちゃ」
ラムもあたるの言葉に乗った。
「折角大阪に来たっちゃし」
「気合い入れて食うぞ」
「そうするっちゃ」
「しかしこうして食べてみると」
面堂はこんなことを言った。
「美味いものだな」
「そうだな」
飛麿も頷きつつ食べている。
「こういったものも」
「こうした店のな」
「俺達は滅多に食う機会がないが」
「実にいい」
「そういえばあんた達金持ちだからな」
架印が言ってきた。
「だからラーメンとかな」
「ラーメンも違う」
「シェフが特別に作ったものだ」
二人で話した。
「そうしたものを食っている」
「麺は手打ちだ」
「スープもダシをじっくりと取っている」
「食材は全て超一流だ」
「そうだな、そうしたものだな」
架印は二人の話を聞いて頷いた。
「やはり」
「カップラーメンは一度諸星達に邪魔されたことがある」
面堂はこの時のことも話した。
「食べられたがな」
「あの時食えたのか」
チェリーも話を聞いて頷いた。
「そうだったのか」
「揉めたにしてもな」
面堂は正直に答えた。
「出来た、美味かった」
「それは何よりじゃ」
「美味いならそれでいい」
レイは今は人の姿で食べて話した。
「充分だ」
「あんたはそれで量もだな」
来栖もを食べつつ話す。
「必要だな」
「そう」
レイはその通りだと答えた。
「何よりも」
「そうだな、じゃあ食うか」
「たらふく」
「さあ、どんどん食べましょう」
一ノ瀬のおじさんも言った。
「今は」
「そうだね、皆でね」
「楽しく食べようね」
おばさんも賢太郎も頷いた、そうしてだった。
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