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次の土曜日、荷物を送る日。ひかるちゃんが、どんな風にやっているのか、一度見てみたいというので、朝から来ていた。
「あー しんどい この坂 自転車押してやないと登られへんヤン」
「まぁ それもあって 私は 学校行くの 歩きやねん」
ひかるちゃんは、私が言っておいたので、長袖、長スボンのジャージに首にタオル、野球帽、長靴でやってきた。
「えっ 根性無しの篠田も居るん?」と、オレンヂの繋ぎ服の貫次を見て・・・
「なんじゃー その 根性ナシってー」
「だって お兄ちゃんが同じ高校で一緒に野球やろうて誘ったのに、もう やっていくって自信ないネンって・・・」
「それはなー 才能に俺は限界感じたからやー」
「そやでー 貫次は根性無しちゃうでー 私は・・・この前 修学旅行の時も代わりにやってくれたしー それに、貫次が居らへんかったら、続いていたかどうかわからへんねん 私の大切な相棒やー 文句も言わんともくもくと手伝ってくれるネン 根性あるでー」
「すぐり・・・ お前 そんな風に、俺のことを・・・」
「へぇー 人 それぞれに取柄ってあるもんやなー」と、ひかるちゃんは他の2人も見比べていたのだ。
「あっ 俺の中学から仲の良い 智彦と しぶき」
「あっ あっ 見たことある 野球部のー しぶきさんってマネージャーの・・・」
「そう 同じ高校 すぐりが忙しくなってきて、ゆうからー 応援してるの もちろんバイトだよ」
しぶきさんは、短パンに半袖のTシャツで、お水で洗うとはいえ、汗が出て来て暑いそうだから。
そして、みんなで山に向かって、途中でしぶきさんは待機して、最初に採集したものを持って、洗浄に向かうのだ。第2弾は智彦さんがもう少し上の方から、獲ったものを中継して運ぶのだ。そして、最後は私と貫次が採り終えたものを、みんなで洗浄・選別して、水を拭きあげて、包装・梱包。
ひかるちゃんは、ずぅっーと私の側に居て見ていたのだけど、梱包まで終わった後
「すぐり 思っていたよりすごいことをやっているのね! 3人も雇っているって感じなの?」
「そーだよ ボランティアなわけないじゃん」
「ふ〜ん それで 池浦さんとこのんも買い取ったりしてるんだ それを送って売るようにしてるんやー 篠田さんとこの椎茸もやろー? すごいなぁー」
午後からは、ひかるちゃんと英語の勉強をしようと決めていたので、私は、竈に火を入れて、焼きおにぎりと椎茸を焼いてお醤油を垂らして
「わぁー 椎茸 おいしいぃー ぶ厚くて 歯ごたえもあって」
「で しょう? 貫次の家のもんなの これも売っているのよー」
「すぐり すごい すごすぎる こんなだって 思ってもいなかったわ」
「うん
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