暁 〜小説投稿サイト〜
だからってなんだよー 私は負けない
5-5
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 次の土曜日、荷物を送る日。ひかるちゃんが、どんな風にやっているのか、一度見てみたいというので、朝から来ていた。

「あー しんどい この坂 自転車押してやないと登られへんヤン」

「まぁ それもあって 私は 学校行くの 歩きやねん」

 ひかるちゃんは、私が言っておいたので、長袖、長スボンのジャージに首にタオル、野球帽、長靴でやってきた。

「えっ 根性無しの篠田も居るん?」と、オレンヂの繋ぎ服の貫次を見て・・・

「なんじゃー その 根性ナシってー」

「だって お兄ちゃんが同じ高校で一緒に野球やろうて誘ったのに、もう やっていくって自信ないネンって・・・」

「それはなー 才能に俺は限界感じたからやー」

「そやでー 貫次は根性無しちゃうでー 私は・・・この前 修学旅行の時も代わりにやってくれたしー それに、貫次が居らへんかったら、続いていたかどうかわからへんねん 私の大切な相棒やー 文句も言わんともくもくと手伝ってくれるネン 根性あるでー」

「すぐり・・・ お前 そんな風に、俺のことを・・・」

「へぇー 人 それぞれに取柄ってあるもんやなー」と、ひかるちゃんは他の2人も見比べていたのだ。

「あっ 俺の中学から仲の良い 智彦と しぶき」

「あっ あっ 見たことある 野球部のー しぶきさんってマネージャーの・・・」

「そう 同じ高校 すぐりが忙しくなってきて、ゆうからー 応援してるの もちろんバイトだよ」

 しぶきさんは、短パンに半袖のTシャツで、お水で洗うとはいえ、汗が出て来て暑いそうだから。

 そして、みんなで山に向かって、途中でしぶきさんは待機して、最初に採集したものを持って、洗浄に向かうのだ。第2弾は智彦さんがもう少し上の方から、獲ったものを中継して運ぶのだ。そして、最後は私と貫次が採り終えたものを、みんなで洗浄・選別して、水を拭きあげて、包装・梱包。

 ひかるちゃんは、ずぅっーと私の側に居て見ていたのだけど、梱包まで終わった後

「すぐり 思っていたよりすごいことをやっているのね! 3人も雇っているって感じなの?」

「そーだよ ボランティアなわけないじゃん」

「ふ〜ん それで 池浦さんとこのんも買い取ったりしてるんだ それを送って売るようにしてるんやー 篠田さんとこの椎茸もやろー? すごいなぁー」

 午後からは、ひかるちゃんと英語の勉強をしようと決めていたので、私は、竈に火を入れて、焼きおにぎりと椎茸を焼いてお醤油を垂らして

「わぁー 椎茸 おいしいぃー ぶ厚くて 歯ごたえもあって」

「で しょう? 貫次の家のもんなの これも売っているのよー」

「すぐり すごい すごすぎる こんなだって 思ってもいなかったわ」

「うん 
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ