第十二話 生贄ではなくその六
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「戦なぞ煽られると」
「国家の動きにも影響が出るな」
「そうなります」
「特定の宗教や地域への憎悪を煽られてもな」
「国の政を誤りますね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「そうした動きはだ」
「許さないですね」
「平気を嘘を言う悪人はいる」
世にはというのだ。
「そしてだ」
「そうした悪人が新聞を持てば」
「嘘を平気で拡散してな」
「己が利を得ようとしますね」
「国を乱すどころか乗っ取ることもだ」
「行いますね」
「そうなるからだ」
それ故にというのだ。
「決してだ」
「許してはいけないですね」
「そうだ、新聞ひいてはマスメディアは民を大いに賢くもするが」
それと共にというのだ。
「愚かにもするからな」
「注意が必要ですね」
「そうだ、ではいいな」
「新聞はですね」
「法の網によってな」
「悪事を許さないですね」
「嘘等をな、いいな」
強い声で言った。
「新聞はな」
「そうしていきますか」
「そうする、嘘は世界を滅ぼすこともある」
このことを確信して言った。
「世を乱しな」
「国を惑わせ」
「人を煽りな」
そうしてというのだ。
「世も滅ぼす」
「だからですね」
「それは許さずな」
「マスコミの嘘は許さない」
「絶対にな」
まさにというのだ。
「いいな」
「わかりました、ですが我々は新聞は」
「出さない」
カニにきっぱりと答えた。
「決してな」
「企業が出すのですか」
「国も情報を出すが」
それでもというのだ。
「それを出すとな」
「国がですね」
「よくない、国が情報を独占してだ」
そうなりというのだ。
「胃のままにする様ではな」
「よくないですか」
「それは腐敗の最大の元だ」
義青は言い切った。
「情報の独占はな」
「それが権力になるので」
「その通りだ、そこに金も集まりな」
「余計に腐敗しますね」
「マスコミの問題はそのことだが」
「国も然りですね」
「そして国だけが情報を集めるとだ」
その様にすればというのだ。
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