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第十話 真紅の狩人
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モンスターは10分以内に倒していた・・・つまりシュウはせっかちだった。そして等々我慢が出来なくなった。
「Enough already(もうたくさんだ)!!!時間が掛かりすぎだ!!俺がもう決めてやる!!団長さんよ!全員を下がらせろ!!巻き添えを喰っちまうぜ!?」
その言葉にはチャラチャラした表情は全く無く瞳にはボスに対する殺気が込められていた。ヒースクリフが攻略組みを下げさせるとシュウはリベリオンから閻魔刀に切り替え、居合いの構えをとり目を閉じた。それを見たボスは一気にシュウに襲い掛かる。
「疾ッ!!」
シュウはカッと目を見開くとその場から消えた。そしてボスの背後に閻魔刀を引き抜いた状態で現れた。そのスピードを見切れた者はヒースクリフだけだった。
「Dust to dust(塵は塵に)・・・」
そして閻魔刀を回転させながら、ゆっくり鞘に納刀して行く。
「And・・・ashes to ashes(そして・・・灰は灰に)!!!」
そして納刀の音が部屋中に響くと・・・ボスの頭が少しずつズレて行くと顔が四散してしまい、そのままポリゴンと化してしまった。
「な、何が起こったんだ!?」
「アイツの姿・・・全然見えなかったぜ!?」
シュウの攻撃が見えなかった他のメンバーにヒースクリフが説明していく。
「シュウ君がやったのは【疾走居合い】と呼ばれている剣術だ。居合い斬りに乗せた体重移動で地面を滑るように移動し、神速に近いスピードで斬り刻む電光石火の技だ。私もあそこまで早い居合いは初めて見る」
「あいつがそんな技を」
「流石は真紅の狩人・・・その二つ名は凄まじいな」
シュウは閻魔刀はリベリオンに戻し、背中に担ぐ。そして攻略組みのメンバーの元に寄ると、凄まじい程の歓迎を受け、質問攻めに苦労したそうだ。流石に武器の事までは答えられなかったが、強くなるために秘訣などを教えて言った。これによってシュウの名前はSAOに轟く事となった。
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