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第十話 真紅の狩人
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った。シュウはボスが出てくるまで、他のメンバーには下がらせていた。こう言ったパターンは不意打ちをしてくるのが妥当だった。

「Hey!!隠れてないで出て来いよ!!遊ぼうぜ!!」

シュウの声がボス部屋に響くと地面からマグマのようなものが飛び出し、そこから全長6Mはある炎を体に纏わせた巨大な蜘蛛のようなモンスター【ファントム・オブ・プロミネンス】が姿を現した。その禍々しい姿に攻略組みは戦慄を覚えていたがシュウにいたっては・・・

「Wow!!こいつは楽しめそうだぜ!!悪ぃが、こいつは本気で倒させて貰うぜ?」

やる気満々だった。
そして所持武器をケルベロスからリベリオンに替え、右肩に担ぐ。そして毎度お馴染みの先手スキル【スティンガー】で様子見をしようとしたが・・・

ガキン!!

「リベリオンが弾かれた!?」

勢いを付けた強力な突きをボスの足に当てようとしたが、堅すぎるのか弾かれてしまう。そしてそれを見たボスは口を開けると、そこから巨大な火球を放ってきた。シュウはそれを咄嗟にリベリオンで防ぐが反動で吹き飛ばされてしまった。ヒースクリフはシュウに近寄り、無事か確認する。

「シュウ君!大丈夫か!?」

「大丈夫だ、問題ねぇ。にしても凄ぇ威力だぜ!!まともに喰らったらやべぇかもな!!」

「どうするかね?私の盾で防御しながらじっくり隙を伺うか?」

「それには及ばねぇよ。今の攻撃で奴は斬撃には強ぇみてぇだな・・・ってことは」

シュウはリベリオンからルシフェルに替えると六本の剣を作り出す。そしてそれをボスの足に向かって投げる。普通なら弾かれるかもしれないがシュウの目的は別だった。剣がボスに当たる瞬間・・・

「Shoot off(弾け飛びな)!!!」

パパン!!

シュウは掛け声と共に手を鳴らし、起爆剣を起爆させる。煙が晴れるとボスの高い甲殻は弾け飛び、中の筋肉が露出していた。
本来なら堅いモノは斬撃には耐性を持っているが、爆発や打撃の耐性は持っていない事が普通だった。

「思った通りだぜ!!あいつは剣や斧には強ぇが、メイスやハンマーみたいな打撃武器は弱いみたいだ。団長さんよ!今回は打撃武器を所持している奴を優先させろ!!後はあの火炎ブレスだけ注意してりゃ、行けると思うぜ?」

「ふっ・・・君も中々洞察眼が鋭いようだね。分かった」

ヒースクリフはシュウの作戦通りに打撃武器を持った攻略組みに前衛を行い、斬撃武器の所持者は防御などのサポート役に回らせた。
しかし攻略組みがボスの相手をして三十分位経ったが、火炎ブレスと長い足をリーチに中々近づけさせてくれなかった。シュウはチマチマした事が大っ嫌いだった。常にスタイリッシュに・・・それがシュウの概念だった。それもそうだろう、今まで倒してきた
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