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第九話 血盟騎士団
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「これはこれは・・・【血盟騎士団】がこんな大人数で何か用か?」
それは現時点で最強のギルド【血盟騎士団】だった。ギルドメンバーの一人一人のレベルは高く、攻略組みの殆どはこのギルドに所属する程だった。シュウはそのギルドの押し掛けのようなものに何の動揺もせずにテーブルに足をかけ、座っていた。
そして後から、見覚えのある人物が入ってきた。それを見たシュウは少し顔を真剣な表情になった。
「私は血盟騎士団、副団長・・・アスナと言います。本日は貴方にご相談があって赴きました」
それは第一層以来、会っていなかった妹のアスナだった。しかし表情はあの時とは別物になっていた。眼光が鋭く如何に副隊長を思わせる貫禄になった。それをしばらく見たシュウは足をテーブルから降ろすとアスナに近寄る。
「わざわざ副団長まで出席とはな・・・良いぜ!話くらいは聞いても良いが俺とアンタ、二人で話がしたい。他の連中は下げてくれねぇか?」
シュウがアスナに頼むとアスナは周り部下達に出て行くように目線を移す。それを感じ取った部下達はすぐに応接室から退場し、出入口のドアを閉める。
それを確認したシュウはアスナをソファーに座らせ、紅茶を出す。
「悪ぃな。紅茶はまだそれしか淹れる事が出来ねぇからよ?」
「大丈夫です。いただきます」
アスナはシュウの淹れてくれた紅茶を一口飲む。ここで堅苦しいやり取りに溜め息を一つ付くとシュウがアスナに促す。
「おいおい。何のために他の連中を下がらせたと思ってだ?アスナ。二人っきりの時ぐらい素で話せよ?堅っ苦しいぜ」
「でも。もし外の人達に聞こえてたらどうするの?」
「安心しな。ドアの後ろや俺達を盗聴してる奴らはいねぇよ。これでも感知スキルはMAXなんでな」
そう言うとアスナは一呼吸置いて、元のアスナに戻る。それを見たシュウは豪快に自分のイスに座ると話を進める。
「んでも、しばらく見ねぇ間に随分成長したみてぇだな?アスナ。まさかあの血盟騎士団の副団長まで昇進してるなんて思いもしなかったぜ?」
「私はもう逃げたくなかったから、頑張ってレベル上げしてた。そしたら団長の【ヒースクリフ】さんにスカウトされて入ったのよ」
「お前の事だから途中で弱音吐いてるんじゃねぇかと思ってたが、そうでもねぇみたいだな?」
「余計なお世話!お兄ちゃんってホント、チャラチャラした割りに心配性なんだから」
そう言うとアスナは顔を少し赤らめながら紅茶を再び口にした。シュウはそれをクスクスと笑いながら本題に移す。
「話ってのは何となく検討が付いてるぜ?アスナ。攻略の参加だろう?」
「うん。今のレベルと人数じゃ、攻略は難しいと団長が判断してお兄ちゃんは参加させようって事になったの」
「おいお
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