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第九話 血盟騎士団
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い。攻略組みの中にはキリトもいるんじゃねぇのか?それでもたんねぇのかよ?」

「確かにキリト君のレベルは現攻略組みの中で最高クラスよ。でもキリト君ひとり、強くてもボス攻略なんて出来ない!!」

確かにそうだった。50層を超えて以来、モンスターの危険性が大きく上がっていた。前半の層は、層数+10のレベルがあれば余裕で出来る程だったが後半の層になるとそれが大きく変わっていた。シュウのレベルくらいあれば全然余裕かもしれないが、プレイヤーの腕も試されていた。

「確かに・・・50層超えて以来、モンスターの強さが格段に上がったからな。カイザー・ユニコーンが誰にも討伐出来なかったのも納得が行くぜ」

「カイザー・ユニコーン!?それって最前線の霊峰の主じゃない!!まだ誰も倒せていないって・・・お兄ちゃん、もしかして」

「HPを一割持ってかれたが、倒したぜ?んで、その角をエギルの店に届けて帰ってきたらアスナ達が来たって訳だ」

シュウが右手をヒラヒラさせて答えているとアスナがズイッと近寄る。

「お兄ちゃん。レベル今どれだけあるの?」

「それは営業秘密で答えることは出来ねぇ。んでも、カイザー・ユニコーンをソロで倒した程のレベルって事は分かるだろ?それで、攻略の話は断らせてもらうぜ」

「どうして!?カイザー・ユニコーンをソロで倒した程のレベルを持っているお兄ちゃんなら今の層の攻略なんて、簡単でしょう!?」

「かもな。んでも、俺は自由奔放な性格だからな。誰かの指揮の下で動くって性に合わねぇんだよ」

確かにシュウは刺激を求めているが、自由まで束縛して得ようととは思っていなかった。それなら依頼をこなし、報酬を得た方がシュウにとっては遣り甲斐があった。

「んでも、もし俺の好きにやらせてくれるって言うんなら考えてやらなくてもないぜ?アスナ。そしてそれを了承してくれんなら、俺は命がけでやってやるぜ?」

「もし私がそれを受けて、お兄ちゃんはどうするって言うの?」

アスナがシュウを見る顔はまるで悪人を見ているように眼光は鋭く、視線だけで殺せそうな程だった。シュウの我が勝手な態度に苛立ちを抱えているのかもしれない。

「そう怖い顔すんなって。まるで俺が悪人じゃねぇか!!そうだな・・・今の前線のフィールドモンスターは余裕で倒せるから、峰打ち戦法でレベル上げの貢献だな。そしてピンチの奴を助けるバックアップってとこだ。それならお前達でも悪ぃ話じゃねぇと思うぜ?」

アスナは顎を抱え、考え込んでいた。そして少し長考し、自分の意見を述べる。

「それなら私達も文句は言わない。約束する」

「決まりだな。んじゃ、依頼内容を確認するぜ?今回の内容は、前線攻略の助太刀。そして指揮官たちは俺のやり方に口出ししねぇ事。まあ、俺
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