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蒼と紅の雷霆
X編:トークルームT
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(ソウの心に温かなものが満ちた。)


《“セプティマ”と“第七波動”》


「あの、GS…」

「何だ?」

「あら?」

『珍しいわね、マリアがお父さんに話し掛けるなんて』

マリアがセプティマホルダーのソウに話しかけたことで全員の視線がマリアに集中する。

「前から気になっていたのですが、セプティマホルダーってどういう意味なのです?」

「セプティマの力を持つ者だが?俺とテーラのようにな。ついでにお前やアキュラ達のようにセプティマを持たない者をマイナーズと呼ぶ…一般常識だぞ?」

「ソウ、きっとマリアはセプティマホルダーの意味を知りたいのでしょう」

「はい」

パンテーラの言葉に同意するように頷くマリア。

「ふむ…セプティマとはある国の言葉で“7”を意味する。昔はセプティマは第七波動(セブンス)と呼ばれ、セプティマホルダーの体から、従来の第一〜第六階梯に留まらない“第七”階梯に属する生命の“波動”が検出されたことが第七波動の名前の由来となっている。マイナーズや動物が有する波動が第一〜第三階梯、霊能力者・超能力者の類が持つ波動が第四階梯、その中でも力の強い者の波動が第五階梯、様々な奇跡を起こしてきた歴史上で“聖人”や“霊獣”と呼ばれる存在の波動が第六階梯となる……難しい話は省くが、第七波動能力者と呼ばれていたセプティマホルダーは今のマイナーズのような立ち位置でな…恐らくセプティマへと名前を改められたのも自分達がかつてのマイナーズのような立ち位置になれたことを示す意味も兼ねているんだろう…まあ、あくまで推測だが」

「うう、良く分かんないです…」

「とにかく昔は第七波動って呼ばれてて今はセプティマってことになったってことだけ分かれば良いんだよね?」

「そうだな、こんなことは知っていても知らなくても何も変わらん」

『今の時代、セプティマを第七波動って呼んでいたことを知っている人なんてごく僅かでしょうしね』

マリアとコハクの言葉にソウはそう言うと話を打ち切った。

モルフォも今時、過去のセプティマの名称が第七波動(セブンス)と呼ばれていたことを知っている人間はほとんどこの世にいないことを言うとジンがソウに振り返る。

「でも、ガンセイヴァーさん。昔のことにやたら詳しいですね」

「一般常識だ」

「物知りで鬼つえーんだな。GSの兄貴って」

(ソウの心に温かなものが満ちた。)


《EPエネルギー》


「そう言えば、GSの兄貴がしてるポーズって何なんだ?」

ソウが訓練をしているとキョウタが話し掛けてきた。

「ポーズ…チャージのことか…あれは精神集中のための自己暗示のような物だ。EPエネルギーをチャージするためにな」

「い
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