決意の章
05th
考える
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エンダ達に捕まり、詰所で保護される(三回目)……無し?
・路地裏で白女に追い掛けられ、逃げ切り衛兵に保護される(四回目)……襲撃の時間が遅れる。
・ドリフェルと会い、彼の家で過ごす(今回、五回目)……無し?
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こんな所だろうか。
こうして見ると、トイレ男が襲撃に影響を与える事は殆ど無いという事が判る。辛うじて有るのが四回目、襲撃の時間が遅れた事だろう。
「……………………」
何故遅れたのか、を考える。遅れた事の直接的な理由としては、準備が整わなかったというのが真っ先に思い浮かぶ。しかしこれは考えづらい。何故トイレ男を逃がしただけで準備が遅れるのか? 因果関係が見えないので一旦棄却する。
次に思い付くのは……様子を見ていた、だろうか。何の? 衛兵の以外には思い当たらないから、衛兵の様子を見ていたとしよう。何故? 衛兵が何かを警戒でもしていたのか? ……あぁ、そういう事か。頭の中で繋がった。
襲撃者達は衛兵の様子を見ていたのだ。その理由は、トイレ男?白女と黒女の会話を聴いたが衛兵に保護されたから。
前回、衛兵達にした説明と一緒だ。『路地裏で衛兵の詰所を襲撃するという話を聴いた』?実際には聴いていないが、襲撃者達はこれを警戒したに違いない。あぁ、だから白女は俺を追ったのか。頭の中でまた一つピースが繋がる。襲撃の話を聴かれたと思ったから、トイレ男を捕まえて口封じしようとした訳だ。全く野蛮が過ぎる。
では、この事は次回以降に活かせそうか。……難しい、と結論を出した。様子を見させた所で結局襲撃を実行してきた以上、多少の警戒は無視される。そして、衛兵達からあれ以上の警戒を引き出すのはトイレ男には難しい……多少はマシにできるかも知れないが、それにどれ程の効果が有るというのか。時間稼ぎをしたい時には有効かも知れないが、決定打には成り得ない。
「……………………」
少し疲れた。休憩する。目頭を右手の指で強めに押した。「…………」、強過ぎた。痛い。
少し席を立ち、水を飲?もうとして、今日はまだ井戸から水を汲んでいない事を思い出した。まぁ息抜きには丁度好いだろうという事で、少し重労働を行う。「…………」、トイレを抱えた侭バケツを運ぶのは中々に大変だった。
コップ一杯の水を飲み干し、トイレ男は思考に戻る。
次に考える事は?トイレ男の記憶と、黒女や白女の能力に就いて、だ。
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