第三部 1979年
新元素争奪戦
バーナード星爆破指令 その3
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マサキは、BETAによって持ち出された地球上の生き物の遺骸の方を向くと、30秒ほど合掌した。
せめてもの手向けとして、グレートゼオライマーに搭載されたナパーム火炎放射機から火を放つ。
大量の遺骸を焼き払う側で、マサキは太平洋の地図を思い浮かべていた。
今はBETAとの戦争の結果、混乱状態のソ連が横たわっているが、バーク油田やシベリアでの石油採掘が再開されれば、復活するのは目に見えている。
いや、ソ連が復活する前に、米国が動き出さないとも限らない。
ソ連の弱体化を前にして、日米両国が盟邦として握手できればいい。
だがG元素を巡って、あの戦争――支那事変――の時のように互いの国益が真っ向から対立する事態になれば……
「日米同盟が、瓦解するかもしれんな」
極東で、新たな戦火が起こるのが脳裏に浮かんだ。
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