第三章
[8]前話
「お金は素材を工夫してね」
「こんかいそうしましたね」
「節約できたけれど」
「仮面作るにもお金がかかりますね」
「問題はね」
「標準と喜怒哀楽一つずつ作ったので」
「一つの役に五つね」
それだけというのだ。
「仮面を作ったわね」
「それがですね」
「そう、それがね」
「どうするかですね」
「皆働きながらやってるし」
劇団をというのだ。
「時間もないし」
「だからですね」
「型を取ったから」
「そうしたんですか」
「だからまた別の舞台をして」
そうしてというのだ。
「それぞれの役の仮面が必要でも」
「型を使って」
「標準も喜怒哀楽も作るわ」
「もうそれは整えたんですね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「そうしたからね」
「今度は仮面をすぐに作られますね」
「それじゃあ安心ですね」
「舞台はそうしたこともよ」
綾乃はさらに言った。
「ちゃんとね」
「考えることですね」
「お金と時間、手間のこともね」
「そのうえでやっていく」
「それが大事よ」
笑ってこうした話もしてだった。
綾乃はビールを飲んだ、そしてカルビを食べた。前川は彼女の言葉に頷きつつ彼はハラミを食べた。食べ飲み放題の酒と肉は実に美味かった。
仮面の顔 完
2024・12・11
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