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ミステイク
第三章

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「日本に戻って食べたいと言って」
「それでなの」
「東郷さん調理の水兵さんに食材は言ったけれど」 
 それでもというのだ。
「調味料はな」
「言わなくて」
「その辺りの事情はわからないけれど」
「そうなの」
「けれど水兵さんが使った調味料は」
 それはというと。
「完全に和風で」
「お醤油、お砂糖、みりんだったのね」
「それで作ったら」
「肉じゃがになったのね」
「そうなんだ、だかな」
「今回はビーフシチューになったのね」
「そうだよ、間違えても」
 ミスを犯してもというのだ。
「やり直してもいいしフォローも」
「すればいいわね」
「そこでしまったって思って嘆かずに」
 それで終わらずにというのだ。
「しっかりとね」
「やっていくことね」
「そうだと思うよ、お料理もそうで他のことでもね」
「間違い、失敗しても」
「それは誰でもあるから」
「そこでどうするか」
「そうだよ、今回はビーフシチューにしたし」
 肉じゃがを作ろうとしてもみりんがなくというのだ。
「他のやり方もあるだろ」
「カレーも言ったし」
「それからだよ、じゃあビーフシチューを一緒に」
「ええ、食べましょう」
「そうしよう」 
 笑顔で話してだった。
 二人でビーフシチューを食べた、思わぬ間違いからその料理になったが実に美味かった、それで信長だけでなく間違えた静香も笑顔になった。
 それから静香は失敗してもそこからどうするかを考える様になった、失敗しない様にいつも気をつけていたがそれからのことも万全になった、それで職場で出来ると評価され信長と結婚しても二人の間に生まれた父親そっくりの顔の息子の信忠に言われた、出来た人だと。


ミステイク   完


                     2024・10・13
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