第二章
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「行って確かめてみましょう」
「私帰って早く阪神の試合観たいんだけれど」
蓮華は自分の話をした。
「開幕したし」
「それ言ったら私もよ」
「私も」
言い出しっぺの瞳も美咲も言った。
「阪神の試合観たいわ」
「早くね、けれどスマホでも観られるでしょ」
「ええ」
蓮華は自分のスマートフォンを出して答えた。
「その通りよ」
「だったら試合はスマホで観て」
「神社に入って」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「幽霊も確認するのよ」
「いるかどうか」
「そうするのよ」
「それなら」
蓮華も頷いた、そのうえで答えた。
「行きましょう」
「私最近あの神社行ってなかったし」
美咲はこう述べた。
「それじゃあ久し振りに」
「ええ、三人で行きましょう」
「それなら」
こうしてだった。
三人で生國魂神社に入りそこで幽霊が本当に出るかどうかを確かめることになった、そうしてであった。
学校帰り、春休みの部活三人が所属しているテニス部のそれに出た後で夕刻の神社の中に入った。するとだった。
別に異変はなかった、それで蓮華は夜が近付く中で言った。
「別に何もね」
「出そうにないわね」
美咲は周りを見回して話した。
「特に」
「そうよね」
「いつもと変わらないわ」
「神社の中はね」
「幽霊なんてね」
「何処にもいないわ」
「この時間が特に出るっていうけれど」
瞳も言ってきた。
「逢魔ヶ刻っていって」
「夕方から夜になる時間ね」
蓮華その刻のことを彼女の言葉で言った。
「そう言うわね」
「そう、この時間にね」
「幽霊や妖怪が一番出るのよね」
「うちの学校もね」
「夜かこの時間に出るのよね」
「妖怪がね」
「幽霊も」
こちらの存在もというのだ。
「出るのよね」
「そう言うわね」
紫、夕方の赤と夜の青が混ざる中で話した。
「この時間に」
「ええ、けれどね」
「出そうにないわね」
「それじゃあね」
美咲が二人に話した。
「まだ試合はじまってないし」
「帰ってお家で試合観ればいいわね」
蓮華は美咲に話した。
「そうすればいいわね」
「晩ご飯も食べてね」
「お風呂も入って」
「藤川監督の采配も観ましょう」
「オープン戦じゃわからなかったわね」
「ええ、具体的にどうか」
美咲はその采配の話をした。
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