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新オズのブリキの樵
第三幕その二

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「そのうえでね」
「飛ぶのね」
「そうして探してくるわ」
「それじゃあね、私は足にこのクリームを塗ってね」
 塗るとチーターの様に速く走られるというそれをというのです。
「木挽きの馬みたいによ」
「コンサート会場を巡るのね」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「いい会場を探すわ」
「それじゃあそれぞれね」
「道具を使って探しましょう」
「いい会場をね」
 こうお話してでした。
 皆それぞれ道具を使ってお空を飛んだり鏡の世界を移動したりドアを使ったり速く走ったりしてなのでした。
 それぞれいい会場を探しに行きました、樵はジョージ達五人と一緒にです。
 鳥になってお空を飛ぶことにしました、どの鳥になったかといいますと。
 ジョージ達五人は燕になりました、ジョージは赤、神宝は青、カルロスは黄色、ナターシャは黒、恵梨香はピンクの燕になりまして。
 樵はブリキの梟になりました、五人はその樵の姿を見て言いました。
「あっ、昔でしたね」
「樵さんその梟になられましたね」
「悪い女巨人の魔法で」
「それで大変なことにもなりましたね」
「そうでしたね」
「うん、あの時は困ったけれどね」
 その姿になった樵が応えます。
「それでもね」
「今はですね」
「気に入っておられますね」
「そのお姿も」
「それで、ですね」
「そのお姿になられて」
「飛んでね」
 お空をというのです。
「いいコンサート会場を探そう」
「オズマ姫主催でお客さんも多いですから」
「大きな会場ですね」
「それもグラウンド位の」
「それ位の大きさで」
「しかも設備もいい」
「そうした会場を探そうね」
 こうお話してでした。
 皆で羽ばたきました、そしてです。
 お空を飛びながら上からウィンキーを見回します、そうしてそのうえでコンサート会場に相応しい場所を探しますが。
 アン王女の国の傍に来てです、ジョージは言いました。
「あそこに大きなアリーナがあるね」
「そうね」
 恵梨香が確かにと頷きました、五人は樵の後ろに横一列になって飛んでいます。
「かなり大きいわ」
「ちょっと見てみる?」
 神宝はこう提案しました。
「どんな場所は」
「まずは見てみないとね」
 カルロスも言います。
「どんな場所か」
「中もね」
 ナターシャはそちらもと言いました。
「しっかりと観てね」
「決めるべきだね」
「皆の言うべきだね」
 先頭を飛ぶ樵も頷きました。
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