第六章
[8]前話
「本当に」
「そうだとな」
「ちゃんとな」
「暖かい様にする」
「ちゃんと服を着る」
「それでこんな状況でもな」
戦争をしていてもというのだ。
「暖かいものも食わないとな」
「北朝鮮は食うものなくてもな」
「俺達はあるんだ」
「だったらな」
それならというのだ。
「食わないとな」
「ああ、ボルシチ食うか」
「そうだな、ボルシチはな」
「こっちの料理だ」
「ウクライナの」
「ロシア料理じゃないんだ」
俗にそう思われることが多いがというのだ。
「ウクライナ料理だ」
「だったらな」
「この戦争の終わりをよくする為にも」
「ウクライナにとって」
「そのことを願ってな」
「ボルシチ食おうな」
「是非な」
「そして」
そうしてというのだ。
「温まろうな」
「そして寝てな」
「戦っていこうな」
「辛いさ」
今の状況はというのだ。
「本当に、けれどな」
「それでもな」
「この戦争も終わる」
「そして終わらせるなら」
それならというのだ。
「もうな」
「一つだ」
二人同時に言った。
「ウクライナにとっていい」
「そうした終わらせ方だ」
「そして世界にとってもいい」
「そうした終わらせ方じゃないとな」
「悪者にとって都合がいい終わらせ方なんてな」
「あってたまるか」
「全くだ」
それこそというのだ。
「絶対にな」
「ウクライナの人達も頑張ってるんだ」
「それこそ武器がなくなってもな」
そうなろうともというのだ。
「素手になっても戦うな」
「ウクライナの人達はな」
「だったらな」
それならというのだ。
「俺達もだ」
「死ぬまで戦おうな」
「最後の最後までな」
「その為にここに来たんだ」
ウクライナ、それも戦場にというのだ。
「だったらな」
「戦うぞ」
「俺達も素手になってもだ」
「それでも戦ってやる」
「北朝鮮軍なんか蹴散らしてやろうな」
「寒さにもな」
こう言い合った、北朝鮮軍の将兵を凍死させた寒さにも向かわんとしていた。彼等も他の義勇軍の将兵達も目が燃えていた。ウクライナの為に戦おうと。
戦死と共に 完
2025・3・27
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ