真・体調伝
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「?シッ!!!!」
大柄にして筋骨隆々。旧き好き『強さ』を体現した外見の男がポ〇キーを大きく振る。
「……………………」
それを避けるは銀色の鶏冠だ。高さ三メートルは有ろうかという巨大な鶏冠は男の背後にテレポートし、武器の吊革をその背中に打ち付ける。
「アWッW?」
強かに肺を後ろから叩かれた男は覚えず声を漏らすが、しかしそれで終わる男ではない。
「?とでも言うと思ったKA!!!!」
刹那、男は炎となった。
比喩ではない。男という存在を構成する質量が全て熱エネルギーと光エネルギーに変換されたのだ。
質量を全てエネルギーに変換した場合、その量は実に体重*光速^2。
体重三トンを軽く超える男が完全にエネルギー化した場合、その量は数値で表す事すら憚られる。
太陽にも匹敵する(計算してないから実際の所は知らん)熱量と神にも匹敵する(実は髪はタンパク質で出来ている)光量が金属で構成されし鶏冠を融かさし尽くさんと炸裂する。
だが悲しいかな、鶏冠を構成する金属はアップリウム、これを融かすには負の数の平方根で表される様な温度が要る。幾ら太陽に匹敵する高熱を叩き出そうにも彼を融かすには至らない。
「……………………」
が。
神にも匹敵する光量で目を眩ませる事には成功したらしい。その隙に通常フォーム『ノーマルフォームズ』に戻った男はポ〇キーから半濁点を取って投げ付ける。
カァン。
°は鶏冠の表面で跳ね、その侭どこかへと消えた。後には目眩から復帰した鶏冠のみが残る。
「…………?」
「ハッハー、残念だったな!」
男は勝ち誇った様子で宣った。
「ポ〇キーから°を取ったらどうなるか。それが判らぬお前ではあるまい」
「……………………、!!!!」
「そう、そう、そうそうそうそうだ?」
ポ〇キーから半濁点を取り去る意味。それを解した鶏冠が後退る。しかし、男は止まらない。
「それはな?」
男はポ〇キーから半濁点を取った物体、
「?伏字を使う必要が無くなるんだよ!!!!」
即ち『ホッキー』を鶏冠に突き立てた。
勝負は、決した。
ホッキーになんて、勝てる訳無よぉ…………
???
さて、何を隠そうこの男がタイトルにもなっている主人公『体調・体調』である。名前の読みは『からだしらべて・からだしらべる』だ。
「うっしこれで四五四五連勝音符」
「……………………」
鶏冠の名前は『千夜都・斷誌』という。『ちよと・だんし』だ。え? 何? 女子の学級委員長が掃除をサボる男子に言ってそう
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