真・体調伝
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ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
体調は大歓喜した。
その時に暴れ過ぎて、入院期間が一〇〇年伸びた。
?退院後。
「おめでとう、貴方」
「好かったわね」
「……………………」
部下と、千夜都と、邪気眼の亡霊と。
三人の彼氏彼女に囲まれて、体調は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
?そして。
「糞ッ、糞ッ、糞糞糞糞糞ォッ!!!!」
臭い言葉を吐きながら、暗いトンネルを歩むクウキウスイトランスペアレントが独り。
?彼は、ボッキーの影響で右腕を喪っていた。
ボッキーの一撃は彼の隠れていた茂みをもその範囲に含んでいた。何とか命だけは取り留めたが、それでも右腕が再び動く事は、無い。
「糞がァ?!!!!」
彼は、慟哭していた。
憧れている。戦いに。コソコソとした戦いではなく、多くの人の心を掻き立てる様な、激しい戦いに。
しかし、それが彼にはできない。生まれ付き空気の薄い彼にはコソコソとした戦い方しかできない。
それに、彼は慟哭していた。
「糞ァッ! 糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞?」
?想いは、力になる。
誰かを想う真っ直ぐな気持ちは、真っ直ぐな力に。
そして、自らを憎む気持ちは?
「糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞」
?他者を憎む力へと。
クウキウスイトランスペアレントの透明な体に色が付く。色は濃くなる。赤と青が混じった様な色だ。
空気が薄い者の成れの果ては、大抵は決まっている。
?陰キャである、と。
「糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞?」
?余りにも強すぎるとして、作者直々に手が下った規格外、陰キャパープル。
?彼が、世界に、再降臨した。
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