真・体調伝
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物体を千夜都に向ける。
彼女は、既に彼の言わんとする所を理解していた。
「即ち?最強」
?半濁点が付いていないので、伏字にする必要が無くなる。詰まり、武器本来の力を封印する物が無くなる。
それに加え、半濁点の力を失っていないどころか一つ分余分に得ている。
詰まり?これは、単に封印を解除しただけであるホッキーよりも、強い。
「食らうである? ?ボッキー」
断じて勃起ではない。
ボッキーの先端から放たれる極太で真っ直ぐな純白の塊は、一直線に千夜都へ向かう。
?勝負は、決した。
ボッキーになんて、勝てる訳無いよぉ……
???
体調は七年の入院となった。
「いやぁ、足を挫いただけなんだがなぁ」
「挫き方が悪かったのよ」
でも流石に七年は無いだろう。
「医者の言う事は絶対よ。ほら従った従った」
「あいあいである?」
何たって医者は覇王よりも偉いのである。
尤も、覇王は消えたが。
?あの戦いの後、千夜都は皆の記憶を元に戻し、その代わりに覇王の記憶を消した。
皆覇王の事は忘れたが、千夜都の事は思い出したのである。当然、部下も。
「只今戻りました」
買い出しに行っていた部下が病室に戻ってきた。買ってきたトイレを体調に与え、体調は礼を言ってそれを頬張る。なんとヴィジュラン一〇〇〇星の店の超高級品だという。美味しそうなので千夜都も少し分けてもらった。不味かった。
「千夜都さんとのお話は済みました?」
「いや、それがまだなんだ。?今度は、お前に隠さずに、堂々としたいである?からな」
体調は部下に心持ちを伝えた後、千夜都の方に向かい直った。
「千夜都」
「……はい」
千夜都は、銀色の鶏冠はこの後何を言われるのかを察し、顔を赤らめてモジモジしつつ返事をする。
「結婚してくれ」
そして、体調の差し出した結婚指輪に体中を赤くした。赤い鶏冠の出来上がりである。
「い、宜いの?」
「あぁである?」
「部下も?」
「えぇ。よくよく考えれば、この人は私一人で独占するには大き過ぎますから。二人で丁度良いぐらいじゃないですか?」
「……私、アップリウムだけど」
「大丈夫だ。?無機物に発情するなんて、お前を口説くより容易いである? 俺はバイ?否、全ての概念をも超越して勃起できるスーパーマンだからな」
何それ、と千夜都は吹き出した。
丁度良く緊張も解れた所で、千夜都はその結婚指輪を手に取った。
「?その求婚、謹んでお受け致します」
「?おぉっしゃあああああああああああああああああ
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