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真・体調伝
真・体調伝
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 彼の眼に、光が灯る。

 部下に因り戦う力を取り戻し元気一〇〇倍となった彼は、ホ°??キーを振り翳し前へ歩む。

 ?勝利へと。

「……漸く、見れる顔になったわね」

 千夜都は、その闘気に満ち溢れた顔を見て、良しとなされた。

「?食らうが宜いわ。貴方が呉れた、最強の技」

 千夜都は、遂に切札を切る事を決める。

「これに耐えたら、貴方の勝ちよ。?フリッツ」

 ?プリ〇ツから、半濁点が分離する。

 即ち、フリッツへとなる。

 ?フリッツの、全世界のフリッツ氏の信念が込められた一撃が、体調を襲う。

「?」

 純白の光の奔流が、体調の胴体を強かに打ち据えた。



 体調は、吹き飛ばされた。

 部下は、その光景を見ていた。

 千夜都は、確信していた。



 ?軈て、光が晴れる。

「貴方!」

 最初に声を上げたのは部下だった。

 体調は、覇王城の残骸に打ち付けられていた。

 そして、

「あ……」

 生きていた。

 挙げられた右手に、思わず部下の声が漏れる。

「?貴方の、勝ちよ」

 千夜都はフリッツを下ろし、体調を称賛した。

 一方の体調は、

「……ぁ、だ…………」

「?」

「……むぁだ…………」

「……?」

「?まだ、勝ってねぇ!!!!!!!!」

 雄叫びと共に跳び上がる。

 着地と共に足を挫きつつも、彼はその右手に掴んだ物を堂々と掲げる。

「まだである?! まだ、俺は勝利の鍵を手に入れただけだ!! まだ、私は勝ってねぇである?!!!!」

 体調の右手に掴まれている物。

 それは?千夜都が投げた、半濁点だった。

「それが……どうしたの?」

「あぁ、俺は勝つさ、もうな。でも、まだ勝ってないである? まだ勝ってない相手に、勝ったとか言うんじゃねぇ」

「わ……解ったわ」

 体調の気力に押されて、千夜都は取り敢えず頷いた。

「?私は、これから最後の切札を切るである?」

 体調はそう宣言した。

 ?即ち、千夜都が切札を切らないと使えない切札を、漸く切るのである。

「俺の新技、覚悟して食らうが宜いさ」

 千夜都は神妙に頷いた。

 体調はホ°??キーをポ〇キーに戻し、それと半濁点を組み合わせた。

「…………?」

 それでどうなるの、と千夜都はパーツの無い顔を不可思議で埋めた。

「宜いか? 半濁点ってのは、半分の濁点だ」

 体調はポ〇キー+°をガチャガチャと調整しながら説明する。

「だから、半濁点を二つ合わせりゃぁ濁点ができるである?」

 調整を完了した彼は、出来上がった
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