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真・体調伝
真・体調伝
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た? 貴方が壊したのは、只のUNESC〇何とか遺産じゃない。私という鶏冠の思い出の沢山詰まった、言わばメモリよ。それを、私の為私の為だなんて言いながら、そんな訳無いでしょう?」

「?有るである?」

 体調は沈黙を止める。

「俺が、この建物がそんな大事な物だとは知らず、また知ろうとする努力も気配りも足らなかった事は事実だ。?だが、矢張りこの城は壊されるべきである?た」

「?!! 何で!!!!」

「?過去にしがみ付いてんじゃねぇ!!!!!!!!」

 体調は怒鳴る。雄叫ぶ。

「なっさけねぇである?!!、 それがあの広場で俺を斃した女か? そんな訳無ぇである?!!!! 俺を斃した女が、過去に縛られなきゃ生きていけねぇ弱い女だって事は、絶対に無ぇ!!!!!!!!」

「ッ?」

 その気迫に、千夜都がたじろぐ。

「過去に何の意味が有るである?!?!? あ、御免今の無し無意味って事な無ぇよな。でも! 過去ってのは今や未来を犠牲にしてまでしがみ付くべきな物である?か!?!?!?!? 断ッじて否だ!!!!!!!! 過去ってのはなぁ、より好い未来を作る為に有るのである?!!!!!!!! 絶ッ対に、今を縛って未来を制限する為じゃぁ、ねぇんだよ!!!!!!!!!!!!!!!! 過去じゃなくて未来を見ろである?! 後ろじゃなくて前を向け!! これまで歩いてきた、その記憶を元にこれからを歩くんである?!!!! 過去なんて、少し忘れちまったなぁって時にだけ振り返れば宜いんだよ!!!!!!!!」

 千夜都が、パーツの無い顔をハッとした表情にする。

 それは、今まで忘れていた大事な事に気付かされた様な顔だった。

「父上様……」

 いつか、父がヌウニタネナユナに怒鳴っていた事を思い出す。

 ?過去過去過去過去過去過去過去過去って、うるッせェんだよ!! 鳥かおまいは!!!! ンな事より大事なのは未来だろうが! 過去ってのはなぁ、未来の為に有るんだよ!!!!!!!!

 覚えず、涙が零れた。

「ぁ、あぁ………ッ!!!!」

「泣くなっ、女々しいである?ッ! ?お前はそんな女じゃ、ねぇだろうがよ」

「あぁッ…………!!!!!!!!」

 決壊する。

 今まで、『父に継ぐ事を頼まれたから』という実に後ろ向きな理由で、表面上は積極的に、しかしその裏では嫌々やっていた覇王業。その知らぬ間に溜まっていた鬱憤が、ストレスが、激情が、全て出る。排出される。

「うっ、うぅ…………ッ!!!!」

 無い膝を降り、無い手で目を拭う。

 その様は、完全に一人の女の子であった。

「?なぁんだ、弱いんである?」

 そんな彼女に、漸くその事に気付かされた体調が歩み寄る。

 そ
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