第二幕その九
[8]前話 [2]次話
「そうしているよ」
「そうなんですね」
「あの人も今はオズの国におられるんですね」
「とても奇麗なお城を建てて」
「そこで暮らしておられて」
「自然も愛されていて」
「とても奇麗な心を持った人だよ」
樵はその王様のことをさらにお話しました。
「実はウィンキーで暮らしているんだ」
「へえ、そうなんですね」
「このウィンキーで暮らしておられるですね」
「あの王様も今は」
「お城の中で」
「そうなんですね」
「そうなんだ、科学も愛していて」
王様はというのです。
「その進歩を信じているよ」
「そうした人こそ正しいよ」
かかしはまさにと言いました。
「それも平和的にだね」
「そうだね」
「僕もあの王様のことは知っているけれど」
「素晴らしい人だね」
「うん、沢山の美しいお城や宮殿を建てて」
「そこで暮らしていてね」
「芸術と平和を愛していて」
そうであってというのです。
「自然にもだよ」
「親しんでね」
「とてもいい人だよ」
「全くだね」
「今回この人ともお会い出来たら」
それならというのです。
「色々お話をしようね」
「そうしようね」
笑顔で言う樵でした。
「その時は」
「さて、ではこれからね」
ドロシーは皆にあらためて言いました。
「ウィンキーの何処でコンサートを開くか」
「そのことをだね」
「考えましょう」
「ウィンキーにも街や村が沢山あってね」
樵はドロシーに応えて言いました。
「その中にはね」
「コンサートを開ける場所も多いわね」
「そうだよ」
「球場やスタジアムもそうで」
「ステージもあってね」
「そうよね」
まさにと頷くドロシーでした。
「色々あるわね」
「その中の何処で開くか」
「魔法使いさんの道具を使って観て回って」
「探そう」
「そうしましょう」
「僕達が今いる場所からね」
ブリキのお城からというのです。
「そうしよう」
「皆でね。けれど」
ここでこうも言ったドロシーでした。
「その漫画家さんは凄くてね、SFを少し不思議なだけってね」
「そう言ってたんだね」
「そう、少しね」
まさにというのです。
「それだけだってね」
「少しだね」
「そう、物凄くじゃなくて」
「じゃあ実現出来るんだね」
「お話する道具はどれも有り得ないまでの」
それこそというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ