第二章
[8]前話
「過激派でな」
「そうですよね」
「うちのグループの組合は何処もれっきとした組合でな」
「労働者の組合ですね」
「本来そうであってな」
「うちの組合もそうですね」
「ああ、しかしな」
それがというのだ。
「世の中にはな」
「そんな組合もあるんですね」
「そうなんだよ」
こう言うのだった。
「過激派がバックにしたりそのものだったりな」
「禄でもないですね」
「それでやることもな」
その活動もというのだ。
「労働者の待遇改善とかじゃなくてな」
「その為の組合ですよね」
「憲法とか基地とかな」
「そういうのですか」
「実はその組合北朝鮮とも関わってるんだよ」
「えっ、あそことですか」
高杉はそう聞いてまた驚いた。
「あそこはもう」
「どんな国か言うまでもないよな」
「はい、とんでもない国ですよ」
高杉は一言で答えた。
「これ以上はないまでの」
「組合は元々社会主義の色のある組織でな」
「左と関りありますね」
「だから左翼の過激派と関係があったりな」
「共産主義だって自称している国ともですか」
「関わりあったりするんだよ」
そうだというのだ。
「変な利権持っていたりしてな」
「そうなんですね」
「それで労働者の為に動くよりも」
「変な活動していますか」
「そうしたところから声かけられてな」
「委員長さん怒ってるんですね」
「うちのグループは本当に本来あるべき組合ばかりだからな」
それでというのだ。
「うちの組合もそうでな」
「委員長さんもそうした考えで」
「そうした組合嫌いなんだよ、それでな」
そうであってというのだ。
「怒ってるんだよ、組合も色々だよ」
「中にはそんな腐った組合もありますね」
「ああ、覚えておいた方がいいぞ」
「覚えておきます」
絶対にとだ、高杉は約束した、そして集会に参加したが。
彼は自分でそれぞれの組合のことを調べた、すると世の中には実際に怪しい組合が多かった。それで以後そうした組合とは関わらない様にしていったのだった。
危ない労働組合 完
2025・3・24
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