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危ない労働組合
第二章

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「過激派でな」
「そうですよね」
「うちのグループの組合は何処もれっきとした組合でな」
「労働者の組合ですね」
「本来そうであってな」
「うちの組合もそうですね」
「ああ、しかしな」 
 それがというのだ。
「世の中にはな」
「そんな組合もあるんですね」
「そうなんだよ」
 こう言うのだった。
「過激派がバックにしたりそのものだったりな」
「禄でもないですね」
「それでやることもな」
 その活動もというのだ。
「労働者の待遇改善とかじゃなくてな」
「その為の組合ですよね」
「憲法とか基地とかな」
「そういうのですか」
「実はその組合北朝鮮とも関わってるんだよ」
「えっ、あそことですか」
 高杉はそう聞いてまた驚いた。
「あそこはもう」
「どんな国か言うまでもないよな」
「はい、とんでもない国ですよ」
 高杉は一言で答えた。
「これ以上はないまでの」
「組合は元々社会主義の色のある組織でな」
「左と関りありますね」
「だから左翼の過激派と関係があったりな」
「共産主義だって自称している国ともですか」
「関わりあったりするんだよ」
 そうだというのだ。
「変な利権持っていたりしてな」
「そうなんですね」
「それで労働者の為に動くよりも」
「変な活動していますか」
「そうしたところから声かけられてな」
「委員長さん怒ってるんですね」
「うちのグループは本当に本来あるべき組合ばかりだからな」
 それでというのだ。
「うちの組合もそうでな」
「委員長さんもそうした考えで」
「そうした組合嫌いなんだよ、それでな」
 そうであってというのだ。
「怒ってるんだよ、組合も色々だよ」
「中にはそんな腐った組合もありますね」
「ああ、覚えておいた方がいいぞ」
「覚えておきます」 
 絶対にとだ、高杉は約束した、そして集会に参加したが。
 彼は自分でそれぞれの組合のことを調べた、すると世の中には実際に怪しい組合が多かった。それで以後そうした組合とは関わらない様にしていったのだった。


危ない労働組合   完


                  2025・3・24
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