第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第5話 二人目の日本人
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の部分が最初ですか。そう思い、この台詞を口にする俺。
そう。どうも、苗字で呼ばれるのは、かた苦しくて好きには成れないのですよ。もう少し、クダけた感じでも良いと思います。一応、お互いに高二同士でタメですから。
確かに、いきなりため口で話し掛けるのには抵抗が有る人間も居るとは思いますけど、彼……平賀才人と名乗った少年からは、そんな雰囲気を感じる事はないから、この申し出は受け入れてくれると思いますし。
それに、俺の方に、少し特殊な事情と言う物が存在して居ますから。
「それなら、忍。何か揉めているみたいなんだけど、何を揉めているんだ?」
そう、直ぐに言い直して、問い掛けて来る平賀改め才人くん。
それに、自分の事で揉めているのは判って当然ですか。何故ならば、彼の方も、コルベール先生やルイズの言っている言葉は判らなくても、俺の言葉は理解出来るはずですから。
しかし、本当に気付いてないのでしょうかね、この才人くんは。
俺は、異世界へのゲートの事を召喚円と表現したはずです。
確かに、一般ではあまり聞き慣れない言葉なのですが、小説や漫画。アニメの中では結構取り上げられている題材だとは思うのですが……。
「先ず、ここは異世界や、と言うのはさっき説明したやろう?」
俺の問いに、ひとつ首肯く事によって肯定する才人。
「そして、異世界へのゲートは偶然開いた訳やない。才人を呼び寄せる為に開かれたモンなんや。才人を彼女、ヴァリエール嬢の使い魔にする為にな」
もっとも、この使い魔召喚はランダム召喚ですから、もしかすると効果時間が切れると、一度開いた召喚円でも閉じて仕舞う可能性も否定出来ませんが。
……と言うか、ルイズが今まで数度行って来た召喚作業は、実はゲートを開く事には成功していたのですが、相手の方に拒否されて来た可能性も有ると言う事ですね。
何故ならば、召喚に成功した回も、結局、爆発は起きていましたから。
彼女は原理に関しては判らないのですが、爆発魔法とは異常に相性が良い、と言うか、全ての魔法が爆発と言う結果をもたらせる魔法使いなのかも知れません。
そんな特殊な才能の魔法使いなど聞いた事はないのですけど。
彼女の魔法も、非常に興味深い魔法と言う事ですか。
それで、確かにルイズが行った召喚魔法の際に、必ず人間の前に召喚円が開いていた場合で、その召喚されようとした人間に考える余裕が有るのなら、そんなモノの中に飛び込むウッカリモンは早々いないと思います。少なくとも、かなり怪しい代物ですから警戒ぐらいはするのが普通でしょう。
何の支えもなしに空中に浮かんだ鏡のようなモノですから。
「ちょっと待ってくれよ。俺なんて召喚した所で、何も出来ないぜ」
少し自分の置
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