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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
壊れゆく世界◆ユイ――MHCP001
第三十五話 ユイ
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よ。それじゃ、そういうことでよろしく」
「了解した。情報屋と新聞屋には私から伝えておこう。君たちは下がって構わない」
「へいへい。なんでそう偉そうなの」
「トッププレイヤーを自負しているものでね」
「関係あるの、それ」
「関係ないですよね、それ」



 ヒースクリフへの報告が終わった後、武器の手入れも兼ねて結婚の報告をしにリズベット武具店に顔を出した。

「いらっしゃーい! あ、マルバとシリカね。相変わらず仲いいわね」
「まあね、夫婦だしね」
「へえそう、夫婦だからね。……って、はぁ!? 夫婦!?」
「はい。わたしたち、結婚したんです。それで報告に来ました」
「……シリカちゃん、あんた何歳?」
「十四ですけど」
「このロリコンが!」
「えぇ〜、なんでそんなこと言われなきゃいけないの……歳の差なんていいじゃない」
「……まあ、考えてみればそうよね。何はともあれ、二人とも、おめでとう。あーあ、なんかみんななんだかんだ言っていい相手見つけてるんじゃない」
「みんな? 他にも結婚した人っているの?」
「え、知らないの? キリトとアスナ、結婚したのよ」
「あー、あの二人、良い感じでしたからね」
「そっか、あいつら結婚したのか……からかいにいかなくちゃ」
「いいわね。あたしも混ぜなさい」
「リズさん、乗らないでくださいよ」
 二人はおめでとうサービスとやらで25%オフでメンテをしてもらった。マルバはリズと一緒にキリトとアスナをからかいに行く計画をたて、シリカはそれを呆れたように見つめた。



 ミズキとアイリアもマルバの“キリト夫妻をからかおう計画”に乗ったので、結局《リトルエネミーズ》全員とリズベットの五人がキリトとアスナの住まいを訪れることになった。
 マルバはテラス付きの綺麗な家を見て、自分もこんな家を買おうと決心した。
 マルバがドアをノックすると出てきたのはキリトだった。マルバをひと目見るなり扉を閉めようとする。マルバはすかさず脚を突っ込んでそれを阻止した。
「おーい、キリト君。いくらなんでも失礼なんじゃないかい?」
「お前絶対からかいに来ただけだろ! いい加減にしろ! っていうかなんでここを知ってるんだよ!?」
「あたしが教えたのよ」
 マルバの後ろからリズがひょいと顔を出す。
「げ、リズ……」
「ほら、入れなさいよ。マルバたちだって結婚の報告に来たんだから」
「結婚? 誰と誰が?」
「僕とシリカ」
「えぇ!? シリカ何歳!?」
「十四ですけど」
「ロリコン……?」
「違うわ! なんでみんなそういうこと言うかな!?」

 玄関口で騒いでいたら、中からアスナが出てきた。
「キリト君、何騒いで……あ!」
「どうも〜」
「マルバくん! え、なんでリズまで一緒にいる
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