暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンボールP〜もしも悟飯が勉強をおろそかにしたら〜
破門
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
孫悟飯「どうか鶴仙人様、破門だけは、ご容赦ください!」

鶴仙人(くそぅ。上手く同士討ちしたかと様子を見に来れば、一向に決着がつかぬではないか!)
鶴仙人(コイツを上手く使えば、大金を稼いだり、世界を支配できるやもしれぬと思い、模索してみたものの……)
鶴仙人(一瞬で掃除を終らせるわ。弟子たちの組み手を、恨めしそうな目つきで見るわ。それをさせない大義名分として渡した仕事も、一瞬で片づけるわで手に負えん)
鶴仙人(こんな奴を野放しにして大丈夫なのかと、思いにふけった日もあったが、おそらくは大丈夫だ)
鶴仙人(今までどこかで生きていたにも関わらず、地球が危機を迎えるような大事件には至ってない)
鶴仙人(おまけに、馬鹿が付くほどのお人よしで、なぜか自分を弱いと勘違いしている。うん、きっと大丈夫! あとは人造人間に、このまま釘付けにさせておけば……)

鶴仙人「できぬと言ったらできぬ! 以上だ。わしは帰る」
孫悟飯「もう一度だけ、もう一度だけチャンスを!」

鶴仙人を追いかける悟飯。しかし、慌てすぎて地面の石につまづいてしまう。
必死によろめきを抑えるが、つい手が、鶴仙人の背中に触れてしまう。
すると、ものすごい勢いで、鶴仙人が突き飛ばされる。

鶴仙人「うぎゃーーー! 痛い、痛いよー! 死んじゃうよーーーーー!」
孫悟飯「つ、鶴仙人様ー!」

高速移動で鶴仙人を追いかけ、なんとか岩盤にぶつかる直前に、お姫様抱っこで受け止めることが叶った。

鶴仙人「うわーん! うわーん! 怖かったよーーー!」
孫悟飯「あ……あの、鶴仙人様?」
鶴仙人「はっ! う……ウォッホン!!」

顔を赤らめながら、何事もなかったかのように、ゆっくりと降りる鶴仙人。

鶴仙人(うぅ、どうしよー! さすがに、弱いことがばれたか……? てか、めちゃ恥ずかしいとこ見られたー!)

孫悟飯「もしかして、鶴仙人様……」
鶴仙人「ギクーーーッ!」
孫悟飯「風邪を引いて、熱があるのでは?」

一瞬目を丸くするが、ニヤリと笑う鶴仙人。

孫悟飯「顔が赤いですし、咳も出ています」
鶴仙人「当たり前だ! でなければ、このわしがお前ごときの突きで、あんなに吹き飛ぶはずがあるまい」
孫悟飯「やはり!」
鶴仙人「風邪のだるさを堪えながら、晴れ舞台を見に来てやったのだ。ありがたいと思え! それがまさか、こんな結果になるとは……夢にも思わなかったがな!」
孫悟飯「そ、そうか。僕は……ここまで思っていてくれた師匠を、裏切ったのか……」
鶴仙人「もう諦めろ。お前に戦いは向いていない! これ以上強くもなれん!」
孫悟飯「分かりました……」

孫悟飯(立ってるだけでも辛い状態の師匠を、これ以上引き留めるわけにはいかない。破門は受け入れるしかないか
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ