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ドラゴンボールP〜もしも悟飯が勉強をおろそかにしたら〜
挫折
[2]
次話
剣の刃を力一杯に抑えつけてくる17号。その攻撃を必死に耐える悟飯。
孫悟飯「うっ、うがっ」
17号「フッフッフ。孫悟飯、貴様もそろそろお終いなんじゃないか?」
孫悟飯「クッ……」
17号「ハッハッハ。やせ我慢はやめろよ。もうその人差し指一本じゃ、もたないぞ」
孫悟飯「そ、そんなこと、言われなくたって分かってるさ! でもっ!」
17号「そうだよなぁ。使えないよな他の指はぁ。師匠との大事な約束だもんなあ!」
孫悟飯「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
17号「フンッ! 面白くもなんともない。もはや、遊ぶ価値すらないか」
軽く、剣を鞘に戻す17号。
孫悟飯「そんなこと、分かってるさ。敵とはいえ、いざ図星を突かれると……痛いな」
17号「さてと、帰るか。帰って漫画でも読んでいた方が、よっぽど有意義だ」
孫悟飯「ま、待てっ! 僕はまだ、やれるんだ!」
17号「無視無視」
孫悟飯「帰ってしまった。僕はなんて非力なんだ。もっと……もっと強くならなきゃ!」
新たな決意を胸にする悟飯を、高台から見下ろす、17号とは別のシルエットが浮かぶ。
★★★★★★★
17号「今日こそ粉々に切り刻んでやる。貴様の心をな!」
孫悟飯「僕だってやられはしない! あれから、人差し指を鍛えまくったんだ」
17号「忘れてもらっちゃあ困るな。俺の方も強くなっていることを!」
キンッ! キンッ! カキーンッ!
孫悟飯(うっ、17号の言葉は伊達じゃない。確実に前回より腕を上げている)
17号「さあて、いつもの状況まで追い詰めたぞ。果たして今日は、耐えられるかな?」
孫悟飯「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
17号「おっ! 本当に今日は、もうダメなんじゃないか?」
孫悟飯(17号の言う通り。もう人差し指一本じゃ、耐えきれない!)
そっと、中指を添え足してしまう悟飯。
孫悟飯「や、やってしまった。痛みに耐えかねて……」
17号「フ、フハハハハ! ついに、ついに使ってしまったなぁ孫悟飯! 師匠との大事な約束、守れなかったなー!」
孫悟飯「う。ぼ、僕は……」
17号「俺の完全勝利だ! 完全に貴様の心を折ってやった!」
孫悟飯「僕は、一体……どうしたら良いのでしょう?」
17号「は? お前、敵の俺にテメェの生きざま尋ねてやがるのか? 甘ちゃんなんてもんじゃないな。そんなの自分で考えろ! 俺は貴様の子守りをしていられるほど、暇じゃない」
ふと、弱い悟飯の心に言葉がよぎる。
バレさえしなければ。なかったことにしてしまえば、良いのではないかと。
17号「じゃあ俺は帰るぜ。もう会うこともないかもな。遊ぶ価値すらない悟飯君よ。ハーハッハ!」
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