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第七話 オレンジギルド
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つはまだ自分の殻に籠ったまんまだからよ・・・」

「殻?」

「キリトも気になるか。んじゃ、今度は俺が妹の話をしてやるぜ。俺達は三人兄弟でよ?兄貴、俺、そして妹がいるんだ。そして俺ん家は良家でよ、決まった将来を歩かせられていたんだ。まあ・・・チャラチャラした俺やしっかり者の兄貴はそう言った事に関しては興味無かったんだけどよ?妹は耐えられなかったみたいでな・・・自分の夢を見る事すら許されない束縛感と恐怖感が妹の心を蝕んで行って、挙句の果てには心を閉じっちまったんだ。そしてSAOが正式稼動し始めたあの日、ここに逃げ込んだって訳だ」

その話を聞いていたキリトが疑問な点を上げる。

「ちょっと待って?どうしてその妹がSAOにいるって分かったんだ?」

「勿論。リアルで確認したからだよ」

「じゃあ!シュウさんは妹さんを助けるために、自分からこのSAOに入ったんですか!?」

「まあな。でも安心したぜ。あいつが生きているって分かった時はよ。何だかんだ言ってあいつは俺にとって大切な家族だからな・・・見殺しなんて出来ねぇよ」

この時キリトとシリカは普段チャラチャラした性格だが、その裏には強い信念みたいなものが彼の中にある事を思い知らされていた。

「さあ、早く行こうぜ?日が暮れっちまうよ」

シュウの先導の元に三人は【思い出の丘】に到着した。そしてその置くには台座のようなものがあり、そこには使い魔蘇生アイテム【プネウマの花】が咲いていた。シリカが手に取り、入手を確認すると三人は再び、フローリアに戻るために踵を返す。
しかしその途中でキリトとシュウが足を止める。そしてまず手始めにシュウが呼びかける。

「そこの木の陰に隠れてんのは分かってるぜ。出てこいよ」

シュウが言い聞かせるとその裏から昨日会ったロザリアが出てきた。

「へぇ・・・私のハイリングを見破るなんて大した剣士さんね?」

「褒めても何もでねぇよ。ずっと俺達を監視してたのはアンタだったか」

「ロザリアさん!?どうして!?」

「決まってるじゃない・・・アンタが手に入れたレアアイテムを頂くためよ」

さっきまでの優しい表情は何処に行ったのか、悪人面に変わった。それを聞いたキリトはシリカを庇うように前に出る。

「そうは行かないな、ロザリアさん。いや・・・オレンジギルド【タイタンズハンド】のリーダーと言った方が良いかもな」

「オレンジ!?でもロザリアさんは・・・」

「簡単なやり方だぜ?シリカ。グリーンのメンバーがパーティに紛れ込み、オレンジがいる所まで誘導する。そして一斉に襲い掛かり、金品を奪う。シンプルだが、確実なやり口ってモンだ。差し詰め、今度のターゲットはシリカだったんだろ?」

「そこまで分かってて態々殺されに来
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