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だからってなんだよー 私は負けない
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棒や!」

 意外と強力な助っ人を得て、作業は順調に進み、貫次に脱気の仕方を教えて、その間に私は納品書と送り状を書いて、保冷剤と一緒に荷造りを終えたのだ。

「あっ もう3時か 3時半までに持って行かなー 私 行くね セブイレに持って行くんやー」と、おばあちゃんからもらった自転車の後ろのカゴに箱を結び付けていると

「あー 俺も 行くよー 帰って、自転車で後から追いかけるからー」

 私が駅前あたりをこいでいると、後ろのほうから もう 貫次が来ているのがわかった。なんとか、時間に間に合って、ATMでお金を降ろすと、増えていた。7月分を振り込んでくれていたのだ。

「はい! お約束の分 むきだしで悪いんやけどー」

「えっ ほんまに くれるんか? すまんのう・・・」

「いや 助かった 意外と 心強い・・・あのさー ジュースでも飲む? 喉乾いてへん? 私 出すからー」

 表で並んで座り込んで、奴はアイスコーヒーだったけど

「すぐり なんか すごいなぁー 知らん間にすごいことになってる」

「うん 短い間に・・・私も信じられへんのやー」

「それに・・・ATM扱うなんてなー すぐり 変わったのぉー 俺 そんなん できひん」

「あのなー 手伝ってくれてありがとう 助かったわー 案外 頼りになる」

「当り前じゃー すぐりの為やったら いざとなると・・・」

「うん・・・ あのなー・・・ 秘密やけど・・・貫次に私を見せて 後悔してへんでー 正解やったわー」

「そやろー じゃったら 今度 またな・・・」

「あほっ この前だけやー 最初で最後やー 調子乗るな! そや 3日後 また 大丈夫やろか?」

「う〜ん 見せてくれるのがか?」 その時、私は 貫次の背中を思いっ切り叩いていたのだが

「ウッ 痛いなぁー すぐりは乱暴で危険な女じゃー 3日後な でも、来週から練習始まるから・・・あかんでー 3年最後のシーズンやからーな でも、終わったら急いで帰ってくるから、荷造りくらいやったら間に合うかもな」

「すまんのぉー 貫次 お前って 案外 ええ奴やのー」と、私は泣く振りをしていたら

「案外とか意外とかって なんやねん 俺のことなんや思っとってん? 俺はもっとええ男なんやでー 女の子のファンも少しは居るぞ! それに、その臭い芝居 やめろって! 俺は、お前のことが、好きやから手伝っとるんやー」

「・・・あのなー それっ 告ッてるんか?」

「そっ そぉやーぁ ・・・あかんか?」

「・・・うん あのな 貫次のことは好きやでー ええ奴やー でもなー もーちょっと 相棒で居てぇなー 正直言うと なんでか 貫次には、そんな気になられへんねー」

「わかってるって 相棒でええん
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