第四章、その5の1:気づかぬうちに
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手を退けて衣服の乱れを整える。汗を拭く余裕もなかったが、力を振り絞って肢体の間に流れてしまった情熱は何とか拭い取った。これで胸中にある熱も拭い取れたら、どんなに寝易い事かと思う。
(・・・私、こんなに淫らだったかなぁ?)
寝台に横たわって瞳を閉じるコーデリアは、そう己を述懐した。たかが数ヶ月程度の間によくも自分はここまで変わってしまったものだ。それもこれも慧卓が悪いのだろう。眠気にまどろむ夢想の中で、謂れの無い謗りを受けた慧卓が慌てふためくのが容易に想像できてしまい、くすくすとコーデリアは笑みを零した。
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