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だからってなんだよー 私は負けない
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 連休が終わって、先生から

「あれっ しばらく 送ってみてくれってさ だから、週の土曜か日曜に採って送るようにすればと思うんだけど いいかい?」

「ほっ あんなもんでもぉ? でも 私 時間持て余してるから良いよ!」

「しばらくは 僕も付き合うけど そのうち君がやるんだよ」

「チェッ 先生とずぅーと一緒じゃあないのかぁー」

「そうだよ 君が自立するためだよ」

「自立? ・・・なんで?」

「まぁ そのうちわかるよ お母さんを少しでも助けたいんだろう?」

「うん 手伝いになれれば・・・」

 次の週から、毎週末に私達は山に入って、葉っぱ採りをした。ヒイラギ、山桜、山椿の葉っぱを各々300枚にヤブラン、クマイチゴの実も入れた。厚めのキッチンタオルを湿らせて、ポリ袋に入れて、ローソンから郵パックで配送したのだ。資材と送り状は先生が用意してくれていた。

 ― ― ― ☆ ☆ ☆ ― ― ―

「いいか 要領はここにまとめてきた 説明するぞ」

「うっ うん」

「とりあえず 7月末まではお試し期間 その間は1枚 5円だ それ以降も続くようだったら 7円になる。納品書もちゃんと書いて、一緒に送るんだ。ただし、向こうに付いた時点で 枯れていたり、虫喰いのひどいのははじかれて、その分は差し引かれる。駄目なのは、僕にメールで写真に撮って送ってくれる。夏になると、場合によってはクール便を使った方がいいかもね。 1ト月程 続けたら お母さんにやっていることを説明しなさい。それと、本格的になったら、大家さんに あの山の採集権を交渉したほうが良いんだけど、それは 今後の課題だ。 夏休みに入ったら、すぐり君は郵便局で預金口座をつくりなさい。銀行はこの辺りにはないからね 郵便局。 おそらく、今 送っているものは1回 4500円〜5000円になると思う 送料、資材を引いても 3500円以上にはなる。その分は向こうで貯めといてくれるから、君が口座を開いた時に振り込んでくれる段取りになっている わかったかな 此処まで なにか 質問は?」

「はぁー だって いきなりなんだものー こんなの・・・ 私 出来るかなー」

「かなー じゃぁなくて やるんだよ! すぐり君はアクティブだし慎重だ 君ならできる!」

「う・・・ん あのー お金 稼げるのはわかった 先生の取り分は?」

「僕はその稼ぎからは要らない 僕からの条件は すぐり君が勉強も頑張って 出来ればクラスで1番になってくれることなんだ」

「はっぁー 1番? ・・・そっちの方が難しい」

「そんなの やってみなきゃーわからない それにな 上のほうに居ると それが当たり前に習慣になるんだ 下の方になると、それが当たり前って思ってしまうんだ だから、1学
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