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蒼き夢の果てに
第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第4話  爆発魔法の使い手
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ルイズと揶揄し続けている男子生徒が、そう話の腰を折る。
 成るほど。魔法の才能がゼロだから、ゼロのルイズか。

 ……って言うか、自分をアピールしたいなら、もう少しスマートな方法が良いと思うのですが。
 まして、何と言うか……、オマエは小学生か? と聞きたくなるようなアピール方法だと思うのですよね、俺としては。彼から発する雰囲気から察すると、なのですが。

 確かに、少々気が強そうには見えますが、このルイズと呼ばれている少女も美少女には間違い有りません。そんな美少女の気を引きたいのは判りますが、オマエさんのやり方では逆効果でしょうが。

 それに……。

「魔法の才能はゼロではないと思いますよ。少なくとも、爆発魔法が発動している以上、彼女にも何らかの才能は確かに存在しています」

 俺が、そう反論する。但し、召喚魔法が爆発すると言う事は、霊力の制御をかなり苦手としていると言う事だと思いますが。
 それに、確かに霊力の制御に関しては、他人が教えるのは難しいとは思うのですが。何故ならば、この部分に関しては本人の感覚に頼っている部分と成りますから。

 そう。この部分に関しては、自分で、自分の感覚を掴むしか方法がないんですよ。俺の感覚で言うのならば。

 つまり、このルイズと言う名前の少女はぶきっちょで、その癖、大きな霊力を持っているが故に霊力の制御を失敗し続けている魔法使いと言う事なのでしょう。
 ある意味、才能が有り過ぎて、逆に魔法の才能がないように見えている、と言った方が判り易いですか。

「もっとも、今日初めてこの国を訪れた私に、この国の魔法の才能を推し量る事は難しいですね。
 但し、召喚士としての才能を知る方法は有ります」

 確かに、この世界の魔法使いの才能に関しては、詳しい事は判らないのは事実。

 それで、召喚士に最低限必要な才能は見鬼の才です。これが無ければ実体の希薄な幽霊などの存在を認識する事が出来なくなるので、契約を交わす事さえ出来なくなります。
 そして、駆け出しの召喚士が契約出来るのは、大抵が実体化する能力に乏しい妖精などの類と成ります。

 つまり、そう言う妖精をこの場に呼び寄せて、その存在を視覚によって確認出来たのなら、その人間は全て見鬼の才を持つ人間と言う事に成ります。
 まぁ、ある程度の魔法の才能を持つ人間なら、この見鬼の才と言う能力は、当然、備えている能力でも有るのですが。

「コルベール先生。彼女に召喚士としての才が有るかどうか試しても構いませんか?」

 一応、俺としてはどちらでも良いのですが、そうコルベール先生に聞いて見る。

 それに、陽の気の神獣で有る俺としては、こんなトコロで陰の気を滞らされて、そこから発生した陰気に引かれて妙なヤツにやって来られて
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