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次の日の朝 二人は時間通りに落ち合って、目的の場所に向かった。
「先生 それっ ジョギングの恰好ヤン」
「ああ 誰かに会った時、不思議がられないよーにな ジョギングの途中」と、今日はバッグでなくてリュックを背負っていた。
「誰かに見られたら まずいの?」
「ああ まして、女の子の生徒と歩いてたなんてな この恰好なら ジョギングの途中に たまたまですって 言い訳出来るからな」
「言い訳かぁー 先生って 大変なんだねー」
私がいつも仕掛けている場所に着いて、笹薮をかき分けて、岩場に出て靴を脱ぎながら
「先生 そんな長いの 濡れちゃうよ」
「大丈夫 下は短いジャージだから」と、ズボンを脱ぐと確かに短いのだった。
私が、小枝で仕掛けの出口を囲って、そこに浸かってしばらく待っていると何匹かが迷い込んできた。側に先生も立って居た。
「まだね しばらく 泳がせておくの 今 捕まえると他の魚が警戒して 入って来なくなるの」と、小声で先生にレクチャーしていた。先生もわかったのか 声も押し殺して頷くだけだった。
そして、頃合いを見計らって、私は両手を沈めて・・・立て続けに2匹 ゲットして手製のザル籠に入れて。だけど、他の魚が入り口から出ていったのも居るので、今度は先生と交代して、また しばらく待ったのだ。鳥の声も聞こえなく、シーンとして水の流れる音だけが聞こえてくる。
私は、先生の顔だけをずぅっ〜と見詰めていて、先生は辺りを観回していたが、私に気づくと、そこで顔を止めて見詰め返してくれた。しばらく、見詰め合っていて、私が 突然 変顔をすると・・・吹き出したようになって、それでも口を押さえて声が出ないようにしていたのだ。
その後、私の合図で先生は両手を沈めて魚を追ったのだけど、逃げられるばっかーで捕まえられないのだ。
「だめだ 難しい」
「そらぁー 初めてなんだからー しばらく 待って もう一度 挑戦ね 相手も必死なんだらー こっちは魚の気持ちになんなきゃー」
そして、先生は・・・石の隅に追い込んで何とか1匹捕まえていた。ザル籠に入れた後、先生は喜んでいて、二人でハイタッチをしていたのだ。私 嬉しかった まるで 恋人同士みたいな この瞬間。
「だってよー こんなの初めてなんだよ 嬉しいに決まってるじゃぁーないか この感動いいなぁー!」
「ふふっ 先生 子供みたい」
その後、私が2匹捕まえて、もう 一度 先生が挑戦していて、1匹 ゲットしていた。私が、家に帰って焼いて食べようよと誘ったのだ。
竈に薪を入れて、焼きながら2匹ずつ食べていて
「ねぇ 先生って 彼女居ないの?」
「そう 特定の人はね 大学の時のグループで何人か親しい女の人は居
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