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第五話 危機一髪
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微かだが、トラップ発生音が聞こえた!!サチ達が危ねぇ!!」
「でも転移結晶があるんじゃ・・・」
「クリスタル無効化エリアだったら、元も子もねぇぞ!!」
シュウとキリトが聞こえた方へ走って行くと、鉄製の隠し扉が閉まろうとしていた。シュウとキリトは間一髪で体を滑り込ませる。そして中には小人やゴーレムのようなモンスターで溢れている中、ギルドメンバーがその中央に立ち往生していた。シュウとキリトは急いでそのメンバーの下に向かった。そしてシュウが現状を確認し始める。
「クリスタルは使えたか!?」
「使えない!!」
「分かった!!メンバーは肩を寄せ合うように一つに固まれ!!卍の陣だ!!そして攻撃はせずに防御だけに集中しろ!!キリトはメンバーの付近で待機だ!!俺は前衛でこいつらの相手をする!!」
「俺も一緒に行った方が!!」
「俺とキリトが出ちまったらメンバー達は誰が守るんだ!?お前は俺が仕留め損ねた奴を頼む!それがこの状況で最善の策だ!!そして自分のHPに常に気を配れ!!良いな!?みんな!!」
「「「
了解
(
はい
)
!!」」」
シュウはメンバーの了解を確認するとリベリオンを引き抜くとまずは小人のようなモンスターに斬りかかる。
「Blast off(吹き飛べ)!!」
リベリオンを大きく横に薙ぎ払い、吹き飛ばす。この階層のモンスター達のレベルは40近く在れば余裕で倒せる程の強さしかなかった。シュウのレベルは60に近づいていたためにシュウにとっては雑魚だったが、数が多かった。
(流石にこの数はキリがねえな・・・あれで一気に吹き飛ばすか?)
シュウが新装備を出そうとすると一体のゴーレムがサチに向かって飛び出し、拳を上げる。
「サチ!!くそっ!こいつらぁぁぁ!!」
キリトがサチを助けに行こうとしたが小人達がそれを許さない。あれを喰らえばレベルが低いサチに取って致命傷になるのは間違いなかった。
「ひっ・・・」
サチは死の恐怖に目を閉じ、直撃を覚悟した。
しかし衝撃はこなかった。サチが目を開けてみると赤く光る剣がゴーレムの顔に突き刺さており、ゴーレムはそのまま砕け散る。
「良かったぜ。間一髪ってヤツだな」
シュウの武器はリベリオンから翼を持つドクロの形をした『肩当て』に変わっていた。そしてシュウは何かを投げるような格好をしていた。
「今のは・・・シュウが?」
「んなとこだ。後で説明してやる。まずは・・・コイツを!!」
そう言うと高く飛び上がり、翼の部分から先ほどの赤く光る剣を数本取りだし・・・
「突き刺す!!」
そのまま次々とモンスター達に投擲し、串刺しにしていく。そのスピードはかなりのもので肉眼で追う事は困難なほどだった。
「力を込
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