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世界の礎
第八話 騎馬の民との戦その十

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「今もそうですが領土が」
「かなり広大になっていてな」
「今以上になり」
「統治に支障が出るな」
「そうなるかと」
「そうだ、だからな」
 そのことが予想されるからだというのだ。
「道をさらに整え馬や術での移動をよりだ」
「迅速にですか」
「行える様にする、また都に権限を集めたままだが」
 それでもというのだ。
「それぞれの州や国の権限を強め」
「そうしてですか」
「分割統治にだ」
「していきますか」
「メソポタミア、アフリカ、インド、高原即ち中央アジアにだ」
 それぞれの地域にというのだ。
「中国とだ」
「区分しますか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「それぞれの地域で私を主とした区分に分けてな」
「統治しますか」
「そうする、それぞれの地域に都それに幾つかの副都も定め」
 そうもしてというのだ。
「そしてだ」
「統治しますか」
「中国を手に入れてからはな」
「そうされますか」
「それぞれの区分の官僚組織も整え」
「治めるのですね」
「そこに州や国もありな」
 そしてというのだ。
「治めていく、王はそのままにしてだ」
「州も設け」
「治める、都に権限を集めるが」
 中央にというのだ。
「やはりな」
「広大な領地を治めるには」
「それぞれの国や州にもだ」
「権限を与えますか」
「そうもする、そして王は代々となるが」
 国の主であるがというのだ。
「その暮らしは土地からでなくだ」
「金からですね」
「国から予算が出てだ」
「宮廷費になりますね」
 カニが言ってきた。
「我々の様に」
「そうだ、土地はだ」
「帝国のものであり」
「王もだ」
「領地を持たずですね」
「国の予算からだ」
「宮廷費を出し」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「暮らす様にしていきますね」
「そうしていく、領地を持つとな」
「どうしてもですね」
「そこに根付くからな」 
 そうなるからだというのだ。
「王達にはな」
「そうしていきますね」
「そうだ、だから農地もな」
 これもというのだ。
「大きな地主はだ」
「出ない様にしていますね」
 カニはそのことについても応えた。
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