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世界の礎
第八話 騎馬の民との戦その九

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「我が帝国は」
「知事がその州の行政の長でな」
「将軍が軍のですね」
「それぞれ分けているのはな」  
 その理由はというと。
「権限を分散させてだ」
「叛乱しない様にしますか」
「そして知事は何かあればな」
 その時はというと。
「非常時には軍をだ」
「動かせますね」
「将軍より権限が強くな」
「軍事権もですね」
「非常時にはある」
「そうもしていますね」
「軍、武力をどう制御するか」
 そのことがというのだ。
「重要だからな」
「そうしたことも定めていますね」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「都の権限もだ」
「強くしていますね」
「都にだ」
「権限を集め」
「治めるのだ」 
 即ち中央集権国家だというのだ、義青は今も帝国がそうした国家にすることを念頭に置いて話すのだった。
「政の権限を集めてな」
「統制していますね」
「都には常に大軍を擁しな」
「何かあれば動かす」
「そうもしてだ」
 そのうえでというのだ。
「国を治める、多くの州や国をその中に置いてもな」
「都にですね」
「最も強い力を持たせ」
 そうしてというのだ。
「治める、いいな」
「わかりました」
 コムは確かな声で応えた。
「その様に」
「ではな、それで北の高原の遊牧民達を掌握したならだ」
 義青はまた戦略のことを話した。
「中国に向かうぞ」
「その次はですか」
「あちらに向かう」
「中国ですか」
「そうだ、その前に砂漠にも進出する」
 その地域にというのだ。
「タクラマカンやゴビのな」
「砂漠にもですか」
「そこに点在する都市国家を掌握していきな」
 そうしてというのだ。
「交易も行う」
「そうもしますか」
「そのうえで東に向かい」
「中国に向かいますか」
「インドも豊かだがあの地域も豊かだ」
 中国もというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「進出してな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「帝国の領土にするのですね」
「そうだ」 
 中国もというのだ。
「高原と砂漠の次はな」
「そうなりますと」
 コムは義青の戦略を聞いて彼に言った。
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