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世界の礎
第八話 騎馬の民との戦その八

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「それも代々です」
「そうなってな」
「確かな力を得ます」
「その地の富も得てな」
「また民を兵として」
「独自の軍を持つ」
「下手をすれば独立勢力になりますね」
「そうだ」 
 このことを言うのだった、義青は統治をするにあたって何としても領地を帝国のものとする様にしているのだ。
「だからだ」
「それは許さないですね」
「帝国の統治を揺るがせるからな」
「給与を支払う」
「また官吏の登用もだ」
 それについてもというのだ。
「試験によるな」
「それの合否で決めていますね」
「文官だけでなくな」
 彼等に限らずというのだ。
「武官もだ」
「同じですね」
「家柄ではなくだ」
 それで用いずというのだ。
「才覚でだ」
「用いますね」
「そうする、そしてだ」
 義青はさらに言った。
「試験で任用するとな」
「試験に合格せねば用いられず」
「門閥でだ」
 それでというのだ。
「用いられないからな」
「門閥も出ないですね」
「門閥もだ」
 これもというのだ。
「力を持ちな」
「帝国の統治を脅かしますね」
「そうなる」
 こうモルに話した。
「だからな」
「試験で任用する様にして」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「門閥、貴族のそれもだ」
「防いでいますね」
「そうだ、また州の知事や駐屯する軍の将帥達を数年で交代させるのはな」
 こうしていることも話した。
「その地に彼等が根付いてだ」
「力を持たない」
「そうする為にだ」
「行っていますね」
「間違ってもだ」
 それこそというのだ。
「その地に長くいてな」
「根付けば」
「軍の将がそうなればな」
「軍閥になります」
 イシュが言ってきた。
「そうなります」
「そうだ」 
 まさにとだ、義青は答えた。
「そしてやはり独立勢力になってだ」
「帝国の統治を脅かすので」
「それを防ぐ為にもな」
「数年で配置を換えますね」
「将軍もな、そして州の知事もだ」
「彼等もですね」
「目付も付けてな、それとだ」
 義青は話を続けた。
「文武を基本分けているな」
「知事と将軍で」
 コムが応えた。
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