第二章
[8]前話
ジマイマは冬に備えて木の実を貯えることにしました、日持ちするものをせっせと自分達のお家の中に子供達に見付からない様にご主人にもお話して一緒に貯めてです。
冬のおやつの時間に子供達に出しました、すると子供達は木の実を食べつつ言いました。
「美味しいね」
「うん、虫もいいけれどね」
「木の実も美味しいわ」
「冬の間のおやつは木の実らしいし」
「皆で木の実を食べましょう」
「そうしよう」
子供達は木の実に舌鼓を打って喜びました、ジマイマはそんな子供達の姿を見てこれでよかったとにっこりしました。
そうして子供達に冬の間おやつに木の実をあげていきました、そうして春になった時にアドバイスしてくれたピーターラビットのお母さんに言いました。
「お陰で冬はおやつに困らなかったわ」
「それは何よりね」
「だから来年もね」
来年の冬もとです、ピーターラビットのお母さんのお家にお邪魔して自分が持って来たお菓子を紅茶と一緒に楽しみながら言いました。
「冬はそうしていくわ」
「木の実を貯めて」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「子供達に食べてもらうわ」
「そうしたらいいわ、うちもそうしてるしね」
「冬の間は巣にいることも多いし」
「寒くてお外に出られないからね」
「生活の知恵ね、じゃあお礼に私も生活に知恵を言っていいかしら」
「ええ、お願いするわ」
「それじゃあね」
ジマイマは自分の生活の知恵をお話しました、そしてピーターラビットのお母さんは上手な洗濯もののたたみ方を知ったのでした。生きものの夫婦の日常のお話です。
家鴨のジマイマのお話V 完
2024・6・30
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