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第四話 少女の悩み
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「ん〜〜、んあ!!やっと武器解放が出来たぜ!!まさか『あれ』を装備出来るなんて思ってなかったぜ!!」

シュウが背伸びをしながら何時も留まっている第11層の町『タフト』に戻って来た。
言動から新しい武器が解放されたみたいだった。その内容はまだ分からない。そして何時も泊まっている宿に向かおうとしていると一人の黒髪の少女が下水道のに向かって走って行っていた。シュウは何事かと思い、その後を追いかける。その少女は下水道の一番奥で膝を抱えていた。そしてその表情は何かに怯えている・・・そんな表情を浮べていた。シュウはなるべく怖がらせないようにその少女に近づく。

「何か悩み事か?お嬢さん」

「っ!!」

その少女はシュウを見ると警戒・・・と言うより恐怖の目をしていた。

「お〜っと。これは失礼!いきなり話しかけられちゃ、怖がるのは無理はねえよな。でもな、こんなチャラチャラした奴でも他人の悩み事位は聞いてやる事が出来るぜ?それに不安や悩み事は、心の中に溜めとかないで・・・パァーっと吐いてしまったがスッキリするってモンだぜ?」

「そんなに・・・簡単な事じゃないから・・・」

そう言うとその少女は俯いてしまう。シュウはフゥと溜め息を付きながら近くの壁にもたれ掛かる。

「って事はこの世界の事か?お嬢さん。頷いてくれるだけでも嬉しいんだけど・・・」

シュウがその少女に問いかけると小さくだが頷く。

「まあ、そうだよな。ただゲームなのに本当に死んじまうデスゲームなるなんて・・・思いもしなかっただろうな。俺だって最初は驚いたさ」

シュウは上を見上げながら、自分の意見を述べていく。その少女も少しながらも聞いているようだった。

「でもな、お嬢さん。少しキツイ事を言わせてもらうぜ?そうやって現実から目を背けてると自分を破滅に追いやる事になるぜ?」

「分かってます。でも・・・怖いんです!死ぬ事が・・・殺されてしまう事が!!」

シュウの言葉を聞くとその少女は顔を自分の両手で隠し、涙を流し始める。だがシュウはとある言葉をその少女にかける。

「だがな・・・お嬢さんは一人か?」

「っ!!」

「お嬢さんのHPゲージの上にあるその紋章・・・それはギルドの紋章だろう?仲間がいるんじゃねえのか?中に、心から信頼できる奴がいねぇのか?そんなギルドだったら俺は真っ先にやめるね」

「そ、そんな事ないです!!みんな・・・みんな私を大切にしてくれます!!」

少女は勢い良く立ち上がり、シュウに力強く自分の意見を述べる。それを見たシュウはその少女に笑顔でゆっくりと近寄る。

「なら大丈夫だ。その信頼・・・絆がある限り、お嬢さんは死んだりしねぇよ。そして無謀な事をしない限り・・・な。そして信頼や絆も
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