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ドリトル先生の長崎での出会い
第十一幕その七
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「楽しめるならね」
「それならだよね」
「是非楽しむことだね」
「ここで」
「そうすることだね」
「そうだよ、楽しめる時と場所でね」
 今の様にというのです。
「楽しむことだよ」
「全くだね」
「それじゃあね」
「今こうしてね」
「楽しんだよ、後はお酒の残りを飲んで」
 そうしてというのです。
「それからね」
「うん、デザートをね」
「それを楽しもうね」
「最後の最後で」
「そうしようね」
「今からね」
 こう言ってデザートも食べました、そしてです。
 先生は皆と一緒に料亭を後にしてホテルに戻って休みました、そうして次の日長崎の最後の学会に出席してです。
 最後のフィールドワークをして神戸への帰路に着きました、そしてホテルを出たその時になのでした。
「さっきまで雨が降っていたのに」
「それがね」
「今は止んでるわ」
「お空も青くなってきていて」
「晴れてきているわね」
「うん、いいね」
 先生はまだ濡れている道を見つつ笑顔で応えました、水溜まりに青い空やビル街が映されています。
「帰る時に晴れているとね」
「終わりよければね」
「そう思うからね」
「本当にいいね」
「晴れていると」
「そうだね、いやこれはいいよ」
 先生は笑顔で皆にお話しました。
「帰る時に雨上がりだとね」
「雨に逢わないしね」
「それに空気が奇麗に感じるし」
「雨の残りで街がきらきらしているし」
「いいよね」
「青空も見えるし」
 見上げるとそこにあります。
「本当にね」
「いいよね」
「それじゃあね」
「雨上がりの景色を楽しみながら」
「そのうえでね」
「駅まで行って」
 長崎のというのです。
「そして新幹線でね」
「神戸まで戻ろう」
「そうしよう」
「これからね」
「そうしようね、しかし」
 皆と一緒に歩きはじめてまた言うのでした。
「一つ気になることは」
「何かな」
「長崎でやり残したことがあるの?」
「何かあるの?」
「うん、やっぱりね」
 皆にこう前置きして一緒に歩きつつ言います。
「中尉を思わせる白人の人とね」
「ああ、蝶々さんを思わせる着物の人」
「お二人だね」
「お二人がまさか中尉と蝶々さんの生まれ変わりなら」
「どうなるかだね」
「そのことがね」
 どうにもというのです。
「気になるね」
「そうだね、若しお二人がそうなら」
「それぞれ生まれ変わりなら」
「その時はね」
「巡り会って」
「そしてね」 
 そうしてというのです。
「幸せになってくれれば」
「いいよね」
「その時はね」
「絶対に」
「そう思うよ」
 こう言うのでした、そしてです。
 皆で雨上がりの長崎の街をさらに歩いていきます、するとここで皆は先生に
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