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第二話 初友人
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「あ、ありがとう。助かったよ、シュウ」

消えた事を確認するとシュウはリベリオンを背中に担ぎなおす。
フレンジーボアは下級モンスターと言えどその突進の威力は舌を巻くほどだった。当たっていたらかなりのHPを持って行かれただろう。

「気にすんなよ。んで、話変えっけど、森の主ってのはさっき倒した『フレンジーボア』の親玉みたいだな。何でも部下がやれると出てくるみたいだな。しばらくは雑魚狩りだな」

「ああ!さっきは助けられたから今度は俺がシュウを助けてやらないとな」

「おっ!言ってくれるじゃねぇか。ならキリトの腕前、みせてもらうか!!」

「プッ・・・」「くっ・・・」

「「あはははは!!!」」

子供染みたやり取りに二人はやがて笑い声を張り上げる。
ここでキリトが何かに気付いたのか声を戻す。

「そう言えば、俺ってこっちの世界に来て初めて笑ったな」

「ん?そうなのか?」

シュウとキリトは一旦倒木の上に腰を下ろし、水で喉を潤す。そしてキリトが自分の事を話始める。

「ああ。いきなりSAOに閉じ込められて、ゲームオーバーになると死んでしまうって事に縛られて、笑う事を忘れてたぜ」

「そりゃそうだ。『娯楽』がいきなり『恐怖』に変わったんだ。ならない方がおかしいってもんだぜ?キリト」

「でもシュウってそんな風には見えないよな。寧ろこっちまで楽しくなってくるぜ」

「俺だって怖いモンは怖いさ。でもな・・・現実から目を背けたまんまじゃあ、立ち向かう強さなんか出てきやしねぇよ。受け入れる事も立派な強さだと思うぜ?キリト」

シュウの力説染みた言葉にキリトは黙って聞くことしか出来なかった。

「ははっ。少し臭かったか・・・悪ぃな、キリト。説教みたいな事を言っちまってよ」

「いや。何かシュウのお陰で心の悩みが少し取れた気がするぜ」「そう言ってくれると嬉しいぜ!んじゃ、ちゃっちゃと終わらせようぜ?」

「ああ!!」

そう言うと二人はフレンジーボアを狩り始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数十分後。かなりの数のフレンジーボアを討伐したが主は出てこない。

「出てこないな?シュウ」

「ああ・・・かなり討伐したと思うんだが・・・っ!!」

シュウは何かに気付き表情を強張らせ、背中のリベリオンに右手をかける。

「シュウ?どうした?」

「どうやら・・・親玉のご登場みたいぜ?キリト!!」

シュウの言葉と共に草の茂みの中からそれが飛び出してきた。フレンジーボアだが、体格と牙の大きさは普段のフレンジーボアとは比べ物にならなかった。あの牙の突進を喰らえば致命傷は間違いないだろう。

「こいつが・・・主!!シュウ。どうする?」

「一つだけ言える事はあ
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