激闘編
第百三話 第二次国境会戦(後)
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信にはシューマッハ参謀長…ではなかった、シューマッハとワーレンの二人が浮かび上がった。
「卿等二人でルッツの援護に向かってくれ」
二人の姿が消えると、司令部に静寂が戻る…どうする、同じ一旦後退するべきか…ヤン・ウェンリーには俺の艦隊のみで当たった方がよいのではないか…。
「キルヒアイス」
「はい、閣下」
「全艦隊に命令、漂流する艦艇の救出を実施しつつ後退。再編成後メックリンガーは我々の後方を迂回しケスラーに合流。両名で敵第ハ艦隊に対処せよ」
「…ヤン・ウェンリーの手足を?いでしまうおつもりですね?」
「その通りだ」
「そうなると我々独力でヤン・ウェンリーと対峙する事になりますが」
「怖いのか?キルヒアイス」
「ラインハルト様はどうなのです?」
「フン…怖くないと言えば嘘になるな…だがヤン・ウェンリーを怖がっていては到底ウィンチェスターも倒せまい…ミッターマイヤーと回線を繋いでくれるか」
そうだ、ヤン・ウェンリーごときに手間取っていては俺に先は無いのだ…。
“お呼びでしょうか”
「ああ。敵中央を孤立させる。敵の右翼だが、卿に任せてもよいか」
”元よりそのつもりであります“
「ならば話は早い。卿の働きに期待する」
23:30
自由惑星同盟軍、第七艦隊旗艦ウルスラグナ、
マリネスク
「閣下、ヤン司令官より通信が入っております」
「繋いでくれ」
”そちらからもミッターマイヤー艦隊が動き出したのが確認出来ると思いますが“
「確認しております。僅かずつですが近付いて来ておりますな」
”我々に構わず全艦でミッターマイヤー艦隊に対処してください”
「足止め程度なら、我々の半数で大丈夫かと思いますが」
“…もしもの為です”
「…了解しました。これよりミッターマイヤー艦隊に当たります」
”よろしくお願いします“
もしもの為、か……我々の半数、六千隻ではミッターマイヤー艦隊を抑えられないというのか?
「参謀長、ウチの正確な残存兵力は」
「はっ…一万二千二百隻ですが…」
「二千二百をヤン司令官の援護に回す。指揮官は誰がよいと思うか」
「位置的にみて…グエン准将がよいかと」
「グエン・バン・ヒューか…よし、奴に連絡しろ、ヤン司令官の援護に回れと」
「了解しました」
「本隊は陣形を再編だ。全艦右四十度回頭、突陣形を取れ」
命令に背く形になるが、ヤン司令官はアップルトンの援護もせねばならん。兵力は少しでも多い方がいい筈だ…。
「ミッターマイヤー艦隊、陣形再編中!紡錘陣です」
正面から来るな…改めてお手並み拝見と行こうじゃないか…。
21日01:20
銀河帝国軍、ミッターマイヤー艦隊旗艦ベイオウルフ、
ウォル
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