暁 〜小説投稿サイト〜
だからってなんだよー 私は負けない
1-6
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 日曜日、あの先生が突然やって来て

「昨日 実家に帰っててな これ 御土産 卵のキッシュ おいしいんだよー」

「えっ へぇー そんなの食べたことないよ いいの? ありがとう」

「うん まぁ イワナのお礼かなー」

「これっ 先生が作ったの? そんなわけないと思うけど・・・」

「実家のレストランの料理長特製さ 君に食べてもらいたくてナー」

「ふ〜ん 先生って ちょっと どこか変わってるよねー」

「自分では 普通で平凡だと思うよ じゃぁー 明日の授業の予習があるからー」と、言って、さっさと帰って行った。

 私 早速 切った端切れを食べてみると おいしいぃー こんなの初めて食べたと感動していた。20pくらいの棒上のものが2つ。2センチ幅くらいに6切れ。3切れずつラップに包んで・・・3切れを庄爺のとこに持って行った。

「庄爺 居る?」

「あぁ すぐりちゃんかー そろそろ寒くなってきたので 布団をもう1枚 用意しとったんじゃ」

「そーだね 朝は冷え込んできたからねー あのね 知り合いから 珍しいものもらったの 少し レンジでチンすると ふわふわでおいしいと思うよ」

「そうかい じゃぁー 夜にでもな 昨日は炊き込みご飯を持ってきてくれたんじゃ うまかった 洗濯もして帰ってくれてな 紗栄子にはいつも こんな年寄にでも いろいろとな 世話になっていて 有難いと思っておるんじゃ」

 紗栄子というのは、私のお母さん そんな風に呼び捨てにするなんて・・・ 私は違和感を覚えていた。いつの日からなんだろう・・・気がついた時には、呼び捨てだった。

 洗濯ぅ・・・ 確かに縁側には洗濯物が干してあった。カーテンは引かれていたのだけど、その中に・・・隅のほうに、バラの花柄の透けたような生地で胸元と裾も豪華な白いレースで縁取られて裾が広がっているようなスリップドレスと赤いレース模様の小さな布切れのショーツのようなものがぶる下がっていた。

 えっ こんなのもお母さんが、洗濯していたの・・・男独りなのに、こんなのあるわけがない。だったら・・・お母さんのぉー???  ※ ※ ※ いくら、ウチの大家さんだからって、そこまで するぅ・・・してるの?

「すぐりちゃんも だんだんとお母さんに似てきれいになってきたのぉー 紗栄子はいい女だからのぉー」と、私を頭からつま先まで舐めるように見てきたのだ。

 私は、ぞぉーとして 飛び出してきた。(なんなのよー いゃーらしい 言い方 見る眼も エロ爺なのよ! お母さんのこと いい女だって・・・いゃーらしいのよ!) 私は、もう 行かないと決めていたのだけど、あの洗濯物・・・気になってた。お母さんのなのぉー お母さん なんでー・・・あんな、派手なの家でも身に着けているとこ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ