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世界の礎
第八話 騎馬の民との戦その四

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「私は戦は好まない」
「左様ですね」
「だから最初からな」
「戦よりもですね」
「政でだ」
「領土を拡大していきましたね」
「戦はどうしても傷付き死ぬ」
 そうなっていくというのだ。
「出来れば戦をせずに利を得られるならな」
「それが最善ですね」
「そして帝国にはその利がありだ」
 そうであってというのだ。
「降ればすぐにそれを与えられる」
「それを言うのですね」
「そうだ、食べるものに技術にとだ」
 そうしたものをというのだ。
「与えられるし降れば与えるとな」
「言えますね」
「そして実際に出来る、例えばジャガイモがあればだ」
 この作物がというのだ。
「痩せた土地でも作れるしな」
「しかも収穫が多いので」
「民が多くのものを食える様になる」
「それをもたらすだけでもですね」
「非常に大きい」 
 まさにというのだ。
「だからだ」
「戦ではなくですね」
「利を見せてだ」
「政で引き込みますね」
「そうしていく、また富もだ」
 こちらの話もだ、義青は話した。
「もたらすことが出来るしな」
「金銀や財宝も」
「国は富めばな」
「そうしたものも手に入りますね」
「そして実際に金や銀の鉱山も手に入れている」 
 義青はこの世界の地図を頭の中に入れている、そしてそこにはどういった鉱産資源が何処にあるかということも入っているのだ。
「だからな」
「まことにですね」
「金や銀も多く持っているしな」
「財宝ももたらせられますね」
「そして宝石もだ」
 こちらもというのだ。
「手に入れているな、海では水晶もだ」
「手に入ります」
「そういったこともしているしな」
 だからだというのだ。
「どんどんだ」
「売っていますね」
「その富もあるしな」
「そういったものを見せますと」
「多くの者は従う、しかも地位も家族の安全も保障するなら」
 それならというのだ。
「尚更だ」
「帝国に従いますね」
「そうなる、だからな」
 それでというのだ。
「私は政を以てだ」
「勢力を拡大させますね」
「そうだ、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「あの国もな」
「政で以てですね」
「攻める、そしてだ」
「戦わずして勝ちますね」
「戦は生きる為に行う」 
 犠牲は再び戦についての自分の考えを述べた。
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