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世界の礎
第七話 三つ目の大河その十二

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「そしてだ」
「独立も起こさない様にしますね」
「領土が広くなるとな」 
 そうなると、というのだ。
「どうしても辺境の統治が及ばなくなりな」
「叛乱も起きますね」
「そうなるからだ」
 だからだというのだ。
「それぞれの州に目付を置くだけでなくだ」
「それと共にですね」
「連絡を密にして往来もだ」
「盛んにしますね」
「だからだ」
 その為にというのだ。
「陸の道にだ」
「海の航路ですね」
「それを整える、そしてだ」
 それにというのだった。
「インドの統治も進め確かなものとする」
「統治の土台も整えますか」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「完全に帝国にする、それからだ」
「それからといいますと」
「また勢力を拡大する」
 そうするというのだ。
「いいな」
「そうするのですか」
「そうだ」
 カニに強い声で告げた。
「そのことも頭に入れておくことだ」
「わかりました」 
「それではな」
「インドを統治していき」
「帝国の領土にしてな」
「統治の面でも」
「それが確かになってからだ」
 それからというのだ。
「次の領土拡大にだ」
「移りますか」
「既に帝国に出入りしている各国の商人達がいるな」
 彼等のことも話した。
「特に海からな」
「地中海でそうで」
「そしてアラビアやインドでもな」
 今領土としたこの地域でもというのだ。
「東の国々から来ていてその向こうの中国の話も聞くな」
「中国ですね」
「あの国を目指す」
 次はというのだ。
「あの国を目指してな」
「領土を拡大しますか」
「今後な、その為に出すものもある」
「新たにですね」
「その時が来た、ではな」
「はい、これよりですね」
「インドの統治に力を入れる」
 こう言ってこの地域を多くの州に分け行政区分を行い宗教を認めそれから産業を整えていってだった。
 道や港を整えていった、そうしつつ彼は次の動きを考えていくのだった。


第七話   完


                   2024・12・8
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